Fumitoshi Goto

米アマゾンが「プライムデー」の成果を大成功と発表

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■アマゾンは16日、前日の15日に開催したプライム会員限定セール「プライムデー(Prime Day)」イベントが大成功であったことを発表した。アマゾンは15日の売上金額を明かしていないものの、2014年のブラックフライデーを18%上回ったとしている。また前年同日と比較すると226%の増加だった。プライムデーは創業から20年を迎えることを記念し、プライム会員のみ参加できる1日限定のフラッシュセール。プライム会員でなくても、30日間のお試し無料会員に登録することでプライムデーに参加可能となる。プライムデーはアメリカ以外で、日本やイギリス、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、オーストリアの8か国でも行われた。プライムデーでの受注は全世界ベースの3,440万アイテムを記録し、毎秒398アイテムを売り上げたという。今回のセールに際してプライム会員にお試しでなった人数も新記録を達成した。プライムデーで最もよく売れたのはファイアーTVスティック(Fire TV Stick)やタブレットのキンドルファイア(Kindle Fire)、ロード・オブ・ザ・リング3部作セットなど。イギリスではレノボのノートパソコン、スペインではSSDドライブ、ドイツではクロックスのサンダルとなっている。日本ではグリーンスムージーミックスがベストセラーとなった。

トップ画像:コストコで販売されていたノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン「ボーズ・クワイエットコンフォート(BOSE QuietComfort15)」。後藤は「ちょっと高めな耳栓」として使っている。プライムデーでは「安くなかった」「セール品がしょぼい」などネガティブなコメントが続出した。大成功で気を良くしたアマゾンもノイズをキャンセルして、フロントエンドなプライムデーを再び行う可能性がある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社が配信している「メールレター 月刊アメリカ流通事情」でも書いたのですが、後藤が最近、購入したモノで「本当に買って良かった」「もっと早く買っておけばよかった」と思えるものがあります。ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンです。ノイズキャンセリングとは、外部の音(騒音)をマイクで拾いながら騒音の逆位相の音を出すことにより、騒音を打ち消すことです。音は空気の振動で波です。波が持ち上がった時に、全く同じ形の下がった波をぶつけることで、波が無くなります。つまり振動がなくなるので音が無くなるという仕組みのヘッドフォンです。コストコに行ったときノイズキャンセリング機能付きヘッドフォン「ボーズ・クワイエットコンフォート(BOSE QuietComfort15)」を見かけました。何の気なしに試してみたら、ほんとビックリ!思いのほか外部の騒音をカットできていたので「これは使える!」と思い購入したのです。
⇒良い音で音楽を聴くために購入したのではなく、うるさい音をカットするため「耳栓」用に購入したのです。うちの近所は毎年7月4日の独立記念日の前後、花火の音でうるさくなります。家で仕事をするとき、ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンを使うことで、近所の騒音をかなり低減できました。ちなみにヘッドフォンで流す音はジェフリー・トンプソン博士のリラックス環境音シリーズ「波の音BGM(Sleepy Ocean With Delta Brainwave Pulses)」「雨音BGM(Sleepy Rain Delta Sleep Solution)」「熱帯雨林BGM(Rainforest)」。ジャズやクラシックだと無意識に音を追いかけてしまうのです。ノイズ・キャンセリング・ヘッドフォンは「ちょっと高めな耳栓」ですが、花火の爆音にびっくりさせられることもなく仕事に集中でき、優れたコスパ(費用対効果)となっています。「もっと早く購入しておけばよかった」と後悔したほど。で、ヘッドフォンはよくセールになるので、プライムデーでヘッドフォンに注目していました。ボーズのヘッドフォンはセールになっていました。が、ノイズ・キャンセリング機能のついていないベーシックなものでした。

2015年7月8日 - 【新学期商戦】、今年は熱い!アマゾンの過去最大「プライムデー」セールは実はXデー?

⇒プライムデーは全体的に、目を引くようなセール品はなかったように思います。また割引率も期待したほどではなかったのも先日、当ブログで指摘した通りでしたね。プライムデーはプライム会員囲い込みで、いわばフロントエンドのイベントです。フロントエンドとはいわゆる「集客」を目的としたもので、その反対に位置するのがバックエンドで「収益」を目的としています。プライムデーでは1日限りのフラッシュセールをフロントエンドにして、バックエンドはプライム会員売上というわけです。プライム会員になるとコンバージョン率が63%になります。コンバージョン率とはショッピングカートに入った商品のうち、実際に購入する割合です。業界平均は3%。ターゲット・コムは2%、ウォルマートでも5%程度です。プライム会員になると、顧客が生涯を通じて企業へもたらす価値の総計「顧客の生涯価値」が高くなるのです。見方を変えれば「競合店の生涯ダメージ」も大きくなるのですね。
プライムデーに対してツイッターなどでは「安くなかった」「セール品がしょぼい」などネガティブなコメントが多数出ています。アマゾンはノイズ・キャンセリングで騒音をカットして、同じようなセールを再び行う可能性があります。

後藤文俊

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