Fumitoshi Goto

アマゾンが構想するドローンの飛行空域 専用ハイウェイも計画中?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ドローンによる宅配を研究開発するネット通販最大手のアマゾンは28日、NASA主催の会議にて無人貨物飛行の飛行空域の提案を発表した。アマゾンのドローンプログラムの責任者が明らかにしたことによると、高度200フィート(約61メートル)~400フィート(約122メートル)の範囲を、輸送用ドローンの専用空域「高速輸送空域(High-Speed Transit)」に定めることを提案している。500フィート以上は、人が操縦する飛行機等のゾーンとする一方、400フィート(約122メートル)~500フィート(約152メートル)は飛行禁止ゾーンとする。200フィート未満は、空撮や測量調査などの低速飛行用ドローン空域「低速制限空域(Low-Speed Localized Traffic)」と提案している。また、輸送用ドローンには「現在地を把握できるGPSトラッキング機能の搭載」「リアルタイムに位置情報を示すためのインターネット常時接続」「飛行経路の事前提出」「ドローン同士の衝突やニアミス回避の相互通信機能」「鳥や建物、高圧線などの障害物を避けるセンサー内蔵」も盛り込まれている。
アマゾンは輸送用ドローンの規制に関与することで、同社が開発を進めるドローン配送システム「アマゾン・プライム・エア(Amazon Prime Air)」の実用化を進めたい考えだ。同社は5年以内に都市部でのドローン運用を目標としている。

トップ画像:アマゾンが提案したドローンの飛行空域。高度200フィート(約61メートル)~400フィート(約122メートル)を、輸送用ドローンの専用空域としている。この「高速輸送空域(High-Speed Transit)」では、ドローンが60ノット(時速110km)で飛行できる高速ハイウェイとなる。未来の空は、タケコプターも飛行が制限されるようだ。

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⇒アマゾンはまた、スタートアップ企業の製品についてクラウドファンディング(ネットを通じて多数の支援者から資金を収集)やマーケティング、在庫管理、発送、カスタマーサービスまでサポートする「ローンチパッド(Launchpad)」サービスを発表しました。大手メーカーの製品から創業間もない零細テクノロジー企業が開発したアイディアグッズまで、アマゾンは開発以外のバリューチェーン機能を担うのです。ローンチパッドでは、IoT(モノのインターネット)やスマート家電など、すでに200以上の最先端製品が掲載されています。ある意味、アマゾンが家電製品等のベンダーになることで、将来的に大ヒットする製品を独占的に扱うポジションを手に入れることになるのです。スピードを制することで、自社ポジションを盤石にするのは、アマゾンのドローンプログラムも同じです。輸送用ドローン実現に向けては、飛行区域にドローン専用ハイウェイを設けるアイディアを提言し、実現を早めようとしています。
それにしても未来の空は思った以上に混雑しそうですね。のび太の時代しか、タケコプターで自由に空を飛べないのかもしれません。スピードの速いアマゾンは、どこでもドアを開発中だったりして...

後藤文俊

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