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隈研吾が繊維×建築で世界初の試み 小松精練のファブリックラボラトリー「ファーボ」公開

外観
Image by: Fashionsnap.com

 小松精練が11月13日、新ファブリック・ラボラトリー「ファーボ(fa-bo)」を公開した。世界初の取り組みとして炭素繊維を耐震補強材に使用。デザインを手掛けた隈研吾は「繊維が建築を変える可能性を感じた」と手応えを語った。

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 「ファーボ」の延床面積は2,873平方メートルで、3フロアと屋上で構成される旧本社棟を改装。小松精練が開発した熱可塑性炭素繊維複合材料「カボコーマ」のストランドロッドを耐震補強材に採用し、外観ではドレープをモチーフに地面と既存躯体につないだ。ブレース壁や階段スクリーンにも使われ、震度6の地震に耐えられる構造になっているという。オフィス機能だけではなく一般来場者も楽しめるよう、同社の歴史を紹介する展示室や、実験・染色プリントを体験できるラボを設置。屋上庭園からは白山と日本海が一望できる。建物は「カボコーマ」のほかに、屋上緑化に使用されている「グリーンビズ(greenbiz)」や新しい立体染色素材「トスポ(TOSPO)」など同社の製品が多数活用されている。

 炭素繊維は日本の建築基準法で認められていない素材だが、耐震補強材として使用することで世界初となる取り組みを可能にした。隈研吾は「強度だけではなく、軽さやしなやかさを兼ね備えた画期的な素材。これまで繊維は建築と結びつかないと考えていたが、新しい建築素材の可能性を見せてくれた」とコメント。小松精練代表取締役社長の池田哲夫氏は「石川県における繊維産業の力をこのラボラトリーで発揮したいと思い、隈さんにお願いした。いろんな思いのこもったラボラトリーになったと自負している」と自信を見せた。一般来場は12月上旬から受け付ける予定だ。

■ファブリック・ラボラトリー「ファーボ(fa-bo)」
場所:小松精練本社(石川県能美市浜町ヌ167番地)

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