Fumitoshi Goto

日本の小売業はアメリカのEC戦略を見習うべき?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■調査会社コムスコアによると、2015年年末商戦(11月~12月)のオンライン小売売上高(オークション、旅行除く)は691億ドルで過去最高となった。前年の533億ドルからは13%増加した。ただ同社が予想していた701億ドル(前年比14%増)には届かなかった。内訳はデスクトップ経由のオンライン売上高が564億ドルと前年の533億ドルから6%の増加。一方で、スマートフォンやタブレットなどモバイル経由のEコマース売上高は127億ドルとなり、前年の80億ドルから実に60%近くの増加となった。これによりモバイル経由の小売売上高はオンライン売上高全体の18%を占めるに至っている。デスクトップ経由で1日の売上高が最も高かったのはサイバーマンデー(11月30日)で23億ドルと前年から12%の増加となった。サイバーマンデーは2年連続して、オンライン売上が1年で最も高かった日となった。伸び悩んだのは送料無料となるフリー・シッピング・デー(12月18日)で前年からは9%の減少だった。オンラインストア各社が年末商戦を通じて送料無料を実施したことから、フリー・シッピング・デーの効果が薄れたようだ。

コムスコア名誉会長のジャン・フルゴーニ氏は「昨年の年末商戦で考慮すべきことがあるとすれば、モバイルが実店舗の売上を食ったことだと思います」と急増するモバイル経由のEコマース成長率を取り上げており「2016年はモバイル経由のEコマースが一層明確になりつつある分かれ目となります」と語った。

トップ画像:スーパーマーケットの買い物でもスマートフォンを駆使して買い物する人が増えている。

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*暫定推定値

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16年1月5日 - 【スマートフォン】、2016年はスマホ経由EC売上急伸!チャンスの女神は前髪しかない?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。コムスコアが発表した日本国内インターネット利用者調査によると、日本のモバイル(スマートフォンとフィーチャーフォンを含む)利用者数は1億325万人でした。アメリカのモバイルユーザーは2億481万人です。人口比で見るとモバイル利用者はそれほど変わらないと思います。一方で年齢別構成比では、日本は55歳以上のモバイル利用者が40%近く(39.2%)で最多です。アメリカの30%(29.6%)と比較して、55歳以上の多さが際立つ結果となっています。

年齢が上がるにつれて支出が多くなる傾向を考慮すれば、日本はモバイル経由でのオンライン売上高をもっとあげられるということかもしれません。ただ、モバイルを駆使した販売手法など、日本の小売業がまだ追いついていないのでしょう。特に大手チェーンストアによるモバイルマーケティングは真空地帯となっています。モバイルに限らず、アメリカ小売業に比べてデスクトップ経由のEコマースさえ日本はかなり遅れているレベルです。

日本は遅れていることを認識して、まずはアメリカ小売業を勉強しましょう。IT展開さえ独自で考えて進化するガラパゴスではガラケーと同様、いずれ停滞です。

後藤文俊

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