Fumitoshi Goto

"フリーフロム"の次の食品トレンドは"GMOフリー"?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■バーモント州は2014年 米国では初めて遺伝子組み換え(GMO)食品の表示義務化法案を可決した。この法律は今年7月1日から施行され、GMO原料を含んでいる場合、食品に表示をしなければならないのだ。表示を怠った場合、最大で1日当たり1,000ドルの罰金が科される。これに対抗して、大手食品メーカーは連邦裁判所に法律の撤回を求める訴訟を起こしたり、アメリカ食品製造協会(Grocery Manufacturers Association)も、州ごとに制度が異なるのは問題として各州での立法を禁止し全国統一で管理するような法案を連邦議会に提出している。だが、訴訟も棄却されたり思うような成果はでておらず、統一管理の法案も結局廃案となっている。
バーモント州のGMO表示義務化を前にして、大手食品メーカーはGMO表示する動きが相次いでいる。キャンベルスープは1月7日、GMOの使用状況を食品成分表に明記することを発表した。同時に他の大手食品メーカーと共同で行なってきたGMO表示義務反対キャンペーンから降りることも表明した。大手食品メーカーのゼネラルミルズも今月18日、全品にGMOの使用有無を明記することを発表した。同社ではGMOのラベル表示に加えて、GMOの使用状況をサイトでも閲覧できるようにしている。両社につづいて、スニッカーズやM&Mなどキャンディを販売する大手食品メーカーのマースも21日、バーモント州のGMO表示義務に対応してGMOラベル表示を行うことを発表した。
大手食品メーカーによる相次ぐGMO表示に他の食品メーカーも追随すると見られている。

トップ画像:ウォルマートで販売しているキャンベルスープのチャンキーシリーズ。このシリーズのニューイングランド・クラムチャウダーをたまに食べているが、どれぐらいGMOが含まれているのか興味がある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。遺伝子組み換え(GMO)食品の表示は、消費者の知る権利として「情報の透明化」の流れです。「他人の不幸は蜜の味」をさせる暴露ジャーナリズムとは本質的に異なります。蜜の味には雑誌の売上を伸ばす即効性があります。その蜜に不純物(添加物)が含まれていても、仮に成分表示に「調味料(アミノ酸ほか)」と曖昧な表現では気にもなりません。皆も舐めているから大丈夫だろうと「赤信号みんなで渡れば怖くない」で漠然とした感じでしかありません。曖昧表示も子供が食べるとなると、親は子供の将来の健康を心配します。一時的には問題なくても幼い頃から長い期間食べていると、どうなるのか検証ができていません。遺伝子組み換え原料であろうが、添加物であろうが、何が含まれているのか知る権利の情報の透明化はこれからも続きます。アメリカでは情報の透明化を逆に利用しているビジネスもトレンドです。小売業や外食産業で見られるフリーフロムですね。
GMO表示が拡大すると、GMOフリーというトレンドも拡大します。そこに商機があるからです。

15年5月16日 - 【遺伝子組み換え食品】、ついに非GMO認定プログラム!スーパーで非GMOが溢れる?

後藤文俊

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