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茨城県北で日本最大規模の芸術祭が初開催 チームラボや妹島和世ら80組超が参加

発表会の模様
発表会の模様
Image by: FASHIONSNAP

 茨城県北地域6市町を舞台にした新しい芸術祭「KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭」(以下、茨城県北芸術祭)の企画発表会が、6月28日に開催された。東京23区の2.6倍にあたる1,652平方キロメートルに約100点の作品が集結する日本最大規模の芸術祭となり、チームラボや落合陽一、日比野克彦、イリヤ&エミリア・カバコフ、妹島和世ら80組以上のアーティストが参加。自然を活かしたものから最先端テクノロジーを使ったものまで多様な作品をそろえ、地域活性化を目指す。会期は9月17日から11月20日までの65日間。

 

 「茨城県北芸術祭」のテーマは「海か、山か、芸術か?」。茨城県北部を4つに分け、山側・海側それぞれの景観を活かした展示空間を創出する。五浦・高萩海浜エリアでは「海」を象徴する作品をそろえ、旧ソ連出身のイリヤ&エミリア・カバコフは空のかけらが砂浜に突き刺さる大型彫刻を展示。チームラボは、和をコンセプトに茨城県天心記念五浦美術館で個展を開催する。同じく「海側」に立地する日立駅周辺では、フィンランド出身のテア・マキパーが植物と動物たちの暮らす大型バスを通じて人間と環境の関係を問いかける。「山」が展示地域となる奥久慈清流エリアでは、"現代の魔法使い"と呼ばれる落合陽一がシャボン玉の被膜の上に蝶が羽ばたく作品を公開。ピンクウィンドウプロジェクトを海外で展開している原高史は、レトロな街並みが残る常陸太田鯨ヶ丘エリアをピンク色に染める。参加アーティストはこのほか、日比野克彦やニットクリエイターの力石咲、ラファエル・ローゼンダールらが名を連ね、海外のアーティストは約20ヶ国から33組を予定。アーティスト・イン・レジデンスプログラムを導入している茨城県ならではのラインナップをそろえる。一般公募から選出した8作品が展示されるほか、大学や産業と連携したプロジェクトも実施される。日立市生まれで日立駅の設計を手がけた建築家の妹島和世は初めて足湯の設計に挑戦。「ゆっくりと足湯に入りながら、山側の良さを感じてもらえるような場所にしたい」と意気込んでいる。

 茨城県北部は都心から約150キロメートル圏内で、車では約120分でアクセス可能。日帰りできる周遊バスの運行や、ホテルや旅館の宿泊割引クーポンの発行も計画しているという。総合ディレクターを務める森美術館の南條史生館長は、地域活性化を目指す上で「地域の方々がクリエーティブな発想を持つことが重要。地元の方々が一緒に参加してクリエーティブなスピリットを共有してもらえることを目標にしたい」と話している。

■KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭
会期:2016年9月17日(土)~11月20日(日)[65日間]
開催市町:茨城県北地域6市町(日立市・高萩市・北茨城市・常陸太田市・常陸大宮市・大子町)
ディレクターチーム:
総合ディレクター 南條 史生(森美術館 館長)
キュレーター 四方 幸子、金澤 韻
クリエーティブディレクター 谷川 じゅんじ
コミュニケーションディレクター 林 千晶
オフィシャルデザイナー 岡本 健
ジェネラルマネージャー 桑原 康介

公式サイト

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