Fumitoshi Goto

アマゾン コーヒーなどプライベートブランド食品を発表

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ネット通販最大手のアマゾンは、かねてから噂されていたプライベートブランド食品の販売を開始した。今回発売されたのはコーヒーの「ハッピーベリー(Happy Belly)」とベビーフードの「ママベア(Mama Bear)」。ハッピーベリーはホールビーン(豆)とグランド(粉)があり、ブレックファーストブレンドやハウスブレンドなどホールビーンは5種類のブレンド、グランドは4種類のブレンドが揃っている。価格は9オンス(約260グラム)で9.99ドル。一方、原料にオーガニック果物を使ったママベアはアップル・ブルーベリーとアップル・ピア・バナナの2種類のフレーバーとなっている。価格は4オンス(112グラム)瓶12個パックで12.49ドルだ。いずれもアマゾン・プライム会員のみの限定販売となっている。アマゾンは「ウィキッドリー・プライム(Wickedly Prime)」「プレスト!(Presto!)」での商標登録を終えており、いずれかのブランドでナッツやスパイス類、お茶、ビタミン製品のほか紙おむつや洗濯洗剤などの日用品にもプライベートブランドを拡大していくとみられている。
アマゾンは2009年にプライベートブランド「アマゾン・ベーシック(Amazon Basics)」を発売しており、現在はパソコン・アクササリーやオフィス用品などを中心に収納用品やキッチン用品、ペット用品、リネン、パティオまで拡大している。900アイテムとなるアマゾン・ベーシックはプライム会員以外でも購入は可能となっている。アマゾンは今年に入って、オリジナルのファッションブランドも発売を始めている。紳士服の「フランクリン・テイラード(Franklin Tailored)」や婦人服の「ジェームズ&エリン(James & Erin)」、キッズの「スカウト+ロウ(Scout + Ro)」など7つのブランドでアイテム数は約1,800にも上っている。一方でアマゾンはプライベートブランド販売で失敗もしている。同社は2014年12月、プライム会員向けプライベートブランド「アマゾン・エレメンツ(Amazon Elements)」の販売を始めたが、発売から48日後にはベビー用おむつの販売を中止した。ベビー用ワイプは現在も継続販売しているものの、ベビー用おむつの販売は再開していない。中止理由は明かされなかったが、商品に欠陥があったといわれている。
アマゾンはプライベートブランドを順次拡大することで、利益率の確保とプライム会員特典の追加による囲い込みを狙っている。

トップ画像:アマゾンのプライベートブランドのベビーフード「ママベア(Mama Bear)」。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今でも視察研修セミナーの参加者から当ブログのタイトル「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」の由来を聞かれます。11年前にブログを立ち上げるとき「後藤文俊のアメリカ小売業ブログ」など、誰もが考えそうな安易なタイトルは避けようと思いました。人はホームページやブログ、SNSなどで自分の名前を付けたがるものです。一方で他人の名前ほど覚えにくく且つ覚えようとしないものはありません。ブログ名に自分の名前を冠しても、よっぽど有名でなければ誰も覚えないものです。覚えていないワードは検索されません。覚えにくいワードも検索されません。検索されないような個人名をブログのタイトルにつけていてもそもそも検索されないのですからアクセスはありません。で、アメリカ小売業を連想しやすい店名をタイトルに含めたのです。アメリカ小売業を代表するお店といえばウォルマートです。自分の名前の代わりにウォルマートを使ったのです。

⇒ただ「ウォルマート」だけではイメージが広義すぎ、アメリカ小売業の情報に興味ない人もアクセスしてきます。そこで「アメリカ小売業」というワードをいれ、されに記憶にフックしやすいように「激しく」をいれたのです。アメリカ小売業の原理原則にあるのは「変化」です。小売業の中でもウォルマートは特に変化が激しい企業です。ただ「激しく変化するウォルマート」では長いので「激しく」を残して「ウォルマート」に組み合わせ、より印象付けるようにしたのです。アメリカ小売業関連のワードや「ウォルマート」で検索すると常に当ブログが検索結果の上位に表示され、「関連する検索キーワード」でも「激しくウォルマート」が上位に来ます。検索フレンドリーにしているからこそ、アクセス数が伸び、さらに検索結果の上位にくるという好循環を生み出しているのです。現在、スマートフォンを使って、いつでもどこでも誰もが検索する「検索社会」になっています。検索社会ではタイトルや商品名、名前はもの凄~く重要なんですね。
⇒当ブログでは検索フレンドリーにしているため、現地でCostcoをコスコ(もしくはカスコ)、Ikeaをアイケアと発音されても、検索結果数が多いコストコやイケアを使っているのですね。で、莫大な売上を伴うブランド名や商品名はさらによく考えてつけなければなりません。名前が商品やブランドのイメージに合わなければ避けられます。人はいつも漠然とイメージで考える感情の生き物です。で、ネット通販最大手のアマゾンが発売した食品プライベートブランド名が「ハッピーベリー(Happy Belly)」「ママベア(Mama Bear)」です。ベビーフードのママベアはOKですが、ハッピーベリーのコーヒーはダメです。「ベリー(Belly)」とは「お腹」「胃」「胃袋」です。「ハッピーなお腹」では、人によって腹踊り(ベリーダンス)をイメージします。せっかくアマゾンという企業名なのに、なぜコーヒーにアマゾンを付けないのかと思います。まぁ、アマゾン・コーヒーなら、すでに商標登録されているでしょうが...

⇒しかもアマゾンの本社は、シアトル系コーヒーとしても有名なワシントン州シアトルにあります。「ハッピーなお腹」コーヒーより、もっと美味しく感じるようなコーヒー名は考えれば、いくらでもあるはずです。例えば、アマゾン熱帯雨林やアマゾン川より先に進んでいるという意味で「アマゾン・アヘッド(Amazon Ahead)」コーヒーとか、シアトル系コーヒーにちなんで「アマゾン・イン・シアトル」コーヒーとか...ブレンドにアマゾン創業者でCEOのジェフ・ベゾス氏の名前を使ってもいいし、ベゾス氏が設立した航空宇宙企業「ブルーオリジン(Blue Origin)」からブルーオリジンコーヒーならなおいい。高品質なコーヒーの潮流「サードウェーブコーヒー」を代表するブルーボトルコーヒーをイメージしますから。食品プライベートブランドなので一貫したブランド名にしたいのはわかりますが、味にこだわるコーヒー好きは「ハッピーベリー」のブランド名では買いません。ホッと一息つくコーヒーに笑顔の腹踊りをイメージさせてはダメです。
コーヒーにこだわっている人が多いからこそ、コーヒー名はセンスよくつけてもらいたいものです。

後藤文俊

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