Fumitoshi Goto

アマゾン ドローンによる宅配システムでドローンの中継基地の特許を取得

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ネット通販最大手のアマゾンが、小型無人機のドローンによる宅配システム「プライムエア(Prime Air)」でドローンの中継基地の特許を取得した。米国特許商標庁(USPTO)に提出した特許出願書のタイトルは「マルチユース無人航空機ドッキング・ステーションとその方式(multi-use UAV docking stations and methods)」。出願書のドッキングステーションの図は、まるで「鳥の巣」のように街灯の上に取り付けられているところが描かれている。ドッキングステーションの目的として、配送途中のドローンがバッテリー充電したり、配送荷物を他のドローンに受け渡したりするする中継地点と使用する。また、ドッキングステーションにエレベーターやコンベヤーを設置することで、ピックアップ場所としても使用することを想定している。さらに雨や風の強い悪天候時の配送で一時的にドローンを避難する避難基地としても考えられている。ドッキングステーションは互いに交信可能な中央管制システムとしても使う構想で、その日の風の強さなどをリアルタイムに計算して、配送ルートを修正することも可能となるとしている。なおドッキングステーションの取りつけ場所は街灯の他、電柱や教会の尖塔、高層ビルやオフィスビルの屋上などが提案されている。ドッキングステーションの別利用としては携帯基地局や広告塔として使用し収益を得ることも付記されている。
連邦航空局(FAA)は先月21日、パイロットがドローンを直接視認できる範囲に限られた使用を認めることで、宅配についての商業利用を禁止する発表を行っている。この発表により、少なくとも現時点ではアマゾンのドローン配送は不許可となっている。

トップ画像:出願書のドッキングステーションのイメージ。街灯の上に鎮座するドッキングステーションはまるで鳥の巣みたいだ。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。「パテントの取得=実現」にはなりませんが、アマゾンCEOのジェフ・ベゾスが気に入るようなハイテク・アイディアは個人的に大好きです。ドッキング・ステーションの特許出願書にあるドローンのイメージを見ていたら、イギリスの人形劇「サンダーバード」を思い出しました。アマゾンのドローンは、サンダーバード機の中で最も人気のあったサンダーバード2号ですね。サンダーバード2号は有人航空機でしたがドローンは無人機。ドローン宅配の実現には時間がかかりそうですが、実現する頃には人工知能(AI)を搭載しています。アマゾンにはAIを搭載した音声アシスタント端末の「エコー」があり、ベゾス氏がAI機器開発を強く推進しています。AIによる自動運転技術の進歩からも、ドローンにも人工知能が搭載されるはずです。いずれ、より賢くなったドローンがドッキングステーションを渡り歩いて?自律的に宅配するのです。
ただ、商用ドローンの使用が現在「操縦者または監視者から直接視認できる範囲に限る」となっています。ドローンが年末商戦中「お腹減った」「もう疲れたよ」「閉店ガラガラ!」と職場放棄するぐらいにならなければ、ドローン宅配の実現は難しいかも。

後藤文俊

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