Fumitoshi Goto

米ウォルマート、決済サービス「ウォルマートペイ」で薬局や金融サービスもスムーズに

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ウォルマートは28日、アプリ機能の一つであるウォルマート・ペイ(Walmart Pay)を応用したモバイル・サービスを店内の薬局(ファーマシー)部門と金融(マネー)サービス部門で始めることを発表した。ウォルマート・ペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取り、アプリとレジをシンク(同期)することで決済を行う。新たに加わったモバイル・サービスでは、処方箋ピックアップや送金や振込などの金融サービスで、モバイル客専用に設けたエクスプレスレーンのレジでウォルマート・ペイによる本人確認などを行うことで時間の節約となる。ファーマシーの処方箋のピックアップは、処方薬にあるバーコードで読み取り、リフィル等の注文を済ませておく。お店ではファーマシー部門のモバイル客用窓口「ファーマシー・エクスプレス・ピックアップ(Phamacy Express Pickup)」のレジでウォルマート・ペイを起動し、レジのQRコードを読み込む。ウォルマート・ペイでレジとアプリと同期させることで本人確認となり、リフィル処方箋を受け取れる仕組みだ。一方、振込などの金融サービスでは、アプリ上で振込先の銀行名や口座番号などの情報を事前に入力しておく。ウォルマート・マネー部門のモバイル専用窓口「エクスプレス・マネー・サービス(Express Money Service)」で、ウォルマート・ペイでアプリとレジを同期させる。振込先情報が同期化によりレジに伝わることで、ペーパーワークやスタッフによる入力作業を省き、大幅に時間を節約できるとしている。サービス・トランザクションはすべてEレシートで保存される。
同サービスは一部の店舗で始まっており、順次拡大しながら秋までにはスーパーセンターやネイバーフッドマーケットなど全店(約4,700店)に導入する予定だ。

トップ動画:薬局(ファーマシー)部門と金融(マネー)部門に導入されたモバイル・サービス。ウォルマート・ペイでレジとアプリと同期することで本人確認ができる。同期化で銀行名などの振込情報が伝わることで、スタッフによる入力作業を省き、大幅に時間を節約できる。動画にある「エクスプレス・マネー・サービス(Express Money Service)」では振込事例を、「ファーマシー・エクスプレス・ピックアップ(Phamacy Express Pickup)」では処方箋リフィルのピックアップ事例を映している。

16年7月9日 - 【ウォルマート】、ウォルマートペイ全店!使って感じたアップルペイより優位な点とは?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。外食業界でモバイル・オーダー&ペイがゲームチェンジャーとなっているように、ウォルマート・ペイによる振込等の時間節約もゲームチェンジャーになりそうです。連邦預金保険公社(FDIC)の2年前の調査によると、アメリカでは銀行口座を持てない「アンバンクド(unbanked)」世帯と、小切手の換金サービス業者などを主に利用する「アンダーバンクド(under-banked)」世帯が全体の約3割を占めます。彼らが利用するのが手数料の安いウォルマートの金融サービスの「ウォルマート・マネー(Walmart Money)」です。ただ、問題は給料日に小切手から現金へ換金するときなどで長い行列ができやすいのです。今回のエクスプレスレーンを設けたモバイル・サービスの追加で、かなり待ち行列が緩和されるのではと推測できます。アプリ機能で買物やサービスで便利になればなるほど、オムニチャネルでは成功しやすくなるのです。
サムズクラブや一部のウォルマートで行われているスキャン&ゴー等、ウォルマートのシームレスな行列解消策はさらに進化します。

後藤文俊

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