Fumitoshi Goto

米ウォルマート、ネットで"自分の所有する映画"を鑑賞できるサービス開始

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ウォルマートは所有するDVDおよびブルーレイの映画をスマートフォンで簡単にクラウド上にアップするサービスを始めた。これによりDVDやブルーレイのパッケージ購入した映画ライブラリーをネット接続を介してスマートフォンやタブレットなどさまざまなデバイスからいつでも自由に視聴することができる。新サービスはウォルマート傘下のオンライン映画ストリーミングサービス「ブドゥ(VUDU)」が提供する。利用に仕方はブドゥでアカウント登録したのち、ブドゥのアプリをダンロード。アプリにある「ディスク・ツー・デジタル(Disc to Digital)」の「バーコードをスキャン(Scan Barcode)」ボタンをタップし、手持ちの映画DVDもしくはブルーレイ・ディスクのパッケージにあるバーコードをスキャンニングする。GPS機能によるモニタリングでスキャニングできる場所は、自宅などのブドゥに登録した請求先住所のみとなっている。アップ後は、DVD媒体等の映画を購入すると所有者がデジタル版を視聴する権利が得られるコンテンツ・オーナーシップの「ウルトラバイオレット(UltraViolet)」に登録が求められる。またクラウド上にアップできる映画は一人当たり最大100タイトルとなっている。クラウド上に保存後も所有するDVDもしくはブルーレイディスクは引き続き閲覧が可能。ディスク・ツー・デジタルのサービス料は標準画質(SD)のDVDもしくはブルーレイディスクが2ドルで、SDを高画質のHDXにアップグレードする場合は5ドルとなる。対象となる映画は、ウォルマートと提携しているワーナーブラザースやパラマウント、ユニバーサルスタジオなど大手配給会社が提供する8,000近くのタイトルでさらに増える見込みという。なお、ウォルマートは2012年4月から同サービスを店舗で開始している。

トップ画像:ブドゥ・アプリの「ディスク・ツー・デジタル(Disc to Digital)」。「バーコードをスキャン(Scan Barcode)」ボタンをタップし、手持ちの映画DVDもしくはブルーレイ・ディスクのパッケージにあるバーコードをスキャンニングすると映画がクラウド上にアップされる。ネットを介していつでもどこでも何度でも自分が持っている映画をスマートフォンやタブレットで鑑賞できるのだ。

ブドゥの「ディスク・ツー・デジタル(Disc to Digital)」サービスのコマーシャル動画。パーティ・マジックのしくじりで微妙な空気が流れた後に「手品は難しいですが、ディスクのデジタル化は簡単です」とのセリフだ(笑)。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本ではアニメ映画「君の名は」が大ヒットしています。昨年8月の公開にも関わらず今も継続して絶賛上映中だとか。日本の興行収入では首位の「千と千尋の神隠し」に「タイタニック」「アナと雪の女王」についで第4位。この大ヒットを支えているのはリピーター鑑賞者です。「君の名は」は見るたびに新たな考察ができるので若い層を中心にリピーターが続出しているようです。これがDVDやブルーレイディスクになったら自宅で何度でも鑑賞できるのでバカ売れ確実です。一部残念なのは、外出先や旅先で友達と一緒に鑑賞して楽しもうにも手間がかかるということ。ディスクを持ち歩くのは不便ですし、出先で大切なパッケージに傷などつけたくないはずです。DVDなどディスクからリッピングをし、容量に制限のあるストレージやクラウドにアップも面倒です。若い女性は「キャーキャー」と言いながら友人と共感したいのにできません。

⇒なぜかわかりませんが日本には映画などでコンテンツ・オーナーシップがありません。アメリカには「ウルトラ・バイオレット(UltraViolet)」があり、DVDやブルーレイ・ディスクなどのパッケージを購入した際についてくるウルトラ・バイオレットのコードを登録すれば、パソコンやタブレット、スマートフォン等でその映画をダウンロード、ストリーム再生できるのです。つまりコンテンツ・パッケージのプラスαの付加価値となっているのです。料金は標準画質(SD)のDVDもしくはブルーレイディスクが2ドル。SDを高画質のHDXにアップグレードする場合は5ドルです。ウォルマートはディスクのデジタル化をアプリのスキャニングで簡単にできるようにしたのです。このサービスは5年前からウォルマート店内で始めています。が、店に行かなければなりませんでした。自宅でスマートフォン・アプリを使いクラウド上の映画ライブラリーにサクサクと追加アップできるのは便利です。
実用的なアプリでないとオムニチャネル化の成功は難しいですが、ウォルマートペイやセービングキャッチャーをアプリに持つウォルマートは、傘下のブドゥでも使い勝手のよいアプリを提供しています。

後藤文俊

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