Fumitoshi Goto

イケアに来店する人の3割がミートボール目的?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■家具販売チェーン最大手のイケアにはいくつもの差別化要因がある。「北欧風の家具や雑貨」「家具の低価格販売」「広い店内にいくつものモデルルーム」「持ち運びしやすいフラットパックの組み立て式家具」などだ。競合の家具チェーンと異なり、最も際立った特徴は店内にレストランを導入していることだ。イケアではミートボールなど伝統的なスウェーデン料理を中心に、その国の人気メニューを低価格で提供している。最近ではベジー・ミートボールなど健康に配慮したメニューを追加するなど、顧客のライフスタイルにあった食事メニューを提案する場としても進化している。また食事を行う人のニーズにあうようシーティングエリアを3つのゾーンにわけるなど、ファミリー層以外でもコーヒータイムを気軽に楽しめるようにも工夫されている。目的来店性の高い家具店でも、気軽に行けるレストラン&カフェがあることで来店頻度が伸び、お店での滞在時間も延びることで売上も増えるのだ。実際、食事を目的にイケアに来店する人が増えているのだ。
イケア・フード事業部ディレクターのラ・クール氏によると、スウェーデン・ミートボールなど食事だけを目的にイケアにやってくる人は30%にも上る。家具販売チェーン最大手はおよそ3分の1にあたるお客がレストランを利用するためだけにやってくるのだ。イケアの2016年度の売上は365億ドル(351億ユーロ)だった。一方、レストランの売上高は18億ドル。売上全体(日本円で約4兆円)からみると5%程度しかないが「売上高18億ドル(約2,000億円)のレストランチェーン」と考えれば別の見方も出てくる。イケアは年間、48ヶ国で6.5億食も提供していることもあり、レストラン単体での出店を模索しているのだ。イケアでは実際、2015年からロンドンやパリ、ノルウェー・オスロに期間限定のポップアップ・レストラン「ダイニング・クラブ(The Dining Club)」を出店している。レストランの単体出店も不思議ではない。クール氏は最近のインタビューで「(IKEAレストランのスタンドアローン出店の)可能性は大いにあります。数年のうちにお客様が『イケアで食事をするのは最高だよね』に『それにイケアは家具も販売しているし』と言っていただけることを願っています」と述べている。
IKEAスウェーデン・ミートボールをNYマンハッタンやハリウッドで食事できる頃、安くて美味いIKEAオリジナルカレーを東京や大阪の繁華街でも味わえるかもしれない。

ロサンゼルス・ダウンタウンから北へ15キロにあるバーバンク地区にオープンしたイケア(805 S San Fernando Blvd. Burbank CA 91502)。イケアの新店は約1.3万坪の面積で、敷地面積は2.7万坪にも及ぶ。ミートボールなどスウェーデン料理を提供するレストランも600席用意されている。

16年2月17日 - 【イケア】、レストランを改装!売上の5%程度でも食品は家具チェーンのコアビジネス?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は先日、オープンしたばかりのイケア・バーバンク店(805 S San Fernando Blvd. Burbank CA 91502)に視察に行ってきました。新店は約1.3万坪の面積で敷地面積も2.7万坪です。何に圧倒されたかというと、エスカレーターを上がってすぐ後ろに位置するキャパ600席のレストランです。600席はさすがに広い。ファミリー向けなどいくつかのゾーンに分かれていて、カフェとしてソファで楽しめる場所もあるのです。ただ600席のキャパに対して、ミートボールなどオーダーする行列ラインが2つしかないのは玉にきずでした。訪れたのが週末土曜日ということもあり、午後1時過ぎぐらいには長~い行列ができていました。エントリー記事では、お客さんの3分の1が食事のみ。ランチの行列で待たされることがなければ食事をするにはちょうどいいのです。低価格でしかも夕食時にはちゃんとお腹がへる低カロリー(低量)だから...
IKEAレストラン&カフェが単体で出店したら、各国のオリジナル人気メニューを食べてみたいですね。日本のIKEAオリジナルカレー(辛~いやつ)ならヒット間違いなしです。

後藤文俊

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