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【動画】篠山紀信が撮る「人間のようなラブドール」奥渋谷で展示、映像も公開

取材に応じた篠山紀信
Image by: FASHIONSNAP

 写真家の篠山紀信が初めてラブドールを撮り下ろした写真集「LOVE DOLL × SHINOYAMA KISHIN」の発売を記念した写真展が、4月29日から渋谷のアートスペース アツコバルー arts drinks talkで開催される。会場では収録作品を一部抜粋した約20点の写真を壁一面を埋め尽くす大きさで展示。映像も上映し、篠山紀信が表現するラブドールの世界を体現する。

 撮影は半年にわたり、全5回のロケを敢行。ラブドールはオリエント工業に所属する東京芸術大学大学院修了生によるチームが制作し、標準体型のラブドール4体にパーツを組み合わせながら様々な表情や仕草を作り上げた。人間のモデルとは異なり専門家が篠山の指示に応じてラブドールのポーズを作ったため、撮影には長時間を要したという。作品群は一連のストーリーは当てはめず場面ごとに直感的に撮影し、"生きている"女性モデルと共演した作品も制作。衣装は祐真朋樹、ヘアメークは酒井真弓が担当し、「ヌードと合う」として原美術館で昨年開催された「快楽の館」に続いて今回もシューズに「クリスチャン ルブタン(Christian Louboutin)」が採用された。

 撮影場所はラブドールが生まれる工場や自然光が入るハウススタジオ、廃墟化した映画館や工場、日本の家屋などで、生きている女性をモデルにした時のように自然光にこだわった。危険な雰囲気が漂う廃墟と美しいラブドールを組み合わせることでアンバランスさや非現実的な世界観だけではなく、近年は人工知能を搭載したラブドールが開発されていることを背景に「人間がすべて死に絶えて、ラブドールが自分たちの世界にしてしまうことが、ひょっとしたら近未来で起こるかもしれない。それを思い起こさせるのもドールの力」と自身が抱く近未来のイメージを表現したという。「快楽の館」では生身の女性モデルをまるで人形のように捉えたが今回の展示ではドールを人間ように写し、「人間とドールの間の"不思議さ"が面白い」と撮影を振り返った。会場内にも自然光は取り入れず、床を黒く敷き詰め廃墟のような空間を創出。約20分あるムービーについては「ドールは基本的に動かないからムービーで写したら面白いのではと思った。スチールように見えるが髪の毛が微妙に動いたり不思議な感じがして、ドールと合う。大きなスクリーンでは会場でしか見れない」とアピールした。会期は5月14日まで。

■篠山紀信 写真展 -LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN-
  会期:4月29日(土)〜5月14日(日)
  会場:アツコバルー arts drinks talk
  住所:東京都渋谷区松濤1-29-1 クロスロードビル5F
開館時間:火曜日〜土曜日 14時〜21時
     日曜日、月曜日 11時〜18時
 定休日:なし
 入場料:一般800円 / 学生・障がい者600円
 メール:ab@l-amusee.com
  電話:03-6427-8048

アツコバルー arts drinks talk 公式サイト

■写真集「LOVE DOLL×SHINOYAMA KISHIN」
著者:篠山紀信
定価:本体 3,900円+税

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