Fumitoshi Goto

アマゾン・エコー・ショーの意外な楽しみ方は?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

フォローする:

■IoTとは「モノのインターネット(Internet of Things)」を意味し、インターネットを介してつながることによって、あらゆるものを遠隔で操作できるようになることだ。アメリカの消費市場ではIoTと呼ばず「コネクテッドホーム(Connected Home)」や「コネクテッド製品(Connected Device)」と分かりやすく表記されることが多い。最近では「テックホーム(Tech Home)」「スマートホーム(Smart Home)」とカテゴライズされている。スマートホームで最も注目されているのがネット通販最大手のアマゾンが提供する「アマゾンエコー(Amazon Echo)」「エコードット(Echo Dot)」といった音声アシスタント端末だ。ボイステクノロジーや人工知能(AI)の進化により、音声で「テレビのボリュームを上げて」「照明を暗くして」「室温を24度にして」などと命令することでネットにつながっている製品を遠隔操作できるようになる。音声アシスタント端末にはアマゾンエコーの他、グーグルの「グーグルホーム(Google Home)」にアップルが先日発表した「ホームポッド(HomePod)」がある。今後は他社から新たな音声アシスタント端末が発表され、市場規模は拡大し同時に競争も激しくなる。
全米最大の家電チェーンのベストバイが音声アシスタント端末の販売を強化・拡大する。ベストバイが29日に発表したところによると、今月から700ヵ所のベストバイでアマゾンエコーとグーグルホームを扱う専用テーブルを導入する。3メートルX1.2メートルのテーブルにはアマゾンエコー用とグーグルホーム用にそれぞれ用意し、スマート・サーモスタットの「ネスト(Nest)」やスマート照明の「フィリップス・ヒュー(Philips Hue)」、ベストバイのPBであるインシグニアの「スマートプラグ(Smart Pluge)」も一緒に展示販売する。ベストバイの販売スタッフがアマゾンエコーとグーグルホームを使い、サーモスタットや照明を音声で操作するデモンストレーションを行うという。ベストバイはアップルやサムスン、ソニーなど大手メーカーによる店舗内店舗の展開を進めているが、音声アシスタント端末も今後の市場拡大によりさらに売場を広げる考えだ。調査会社IHSによると音声アシスタント端末を含むスマートホーム製品の世界販売台数は昨年、8,000万台に上り前年から64%の増加となった。今年は1.3億台が見込まれており、今後は価格の下落でさらに販売が拡大すると見込まれている。
音声アシスタント端末の認知拡大がIoTなどスマートホームをけん引することになるかもしれない。

トップ画像:ベストバイに導入されるアマゾンエコーとグーグルホームを扱う専用コーナー。3メートルX1.2メートルのテーブルには、スマート・サーモスタットの「ネスト(Nest)」やスマート照明の「フィリップス・ヒュー(Philips Hue)」、ベストバイのPBであるインシグニアの「スマートプラグ(Smart Pluge)」も一緒に展示販売する。


amazo2.jpg

17年5月10日 - 【アマゾン】、エコー・ショー発表!居間や寝室でなくキッチンに置く最高のAIツール?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。買いました!届きました!アマゾンエコーショー(Amazon Echo Show)。7インチのタッチスクリーンを搭載したエコーショーはエコーシリーズの機能に加えて、画像表示や動画の再生、ビデオ通話も可能です。価格は229.99ドル。エコーショーの重量は1.1キログラムと重く、見た目はスリムでありませんが使ってみると予想外に楽しいです。実に楽しい。キッチンに置いて、音声で命令して天気を聞いたり、最新のニュース映像(ロイター)を見たり、アマゾンのセールを確認しています。料理などで手がふさがっている時、「アレクサ!(Alexa!)」の音声コマンドは便利。意外だった楽しい使い方は音楽の再生です。ヒット曲をリクエストすると、カラオケのように映像に歌詞が流れるのです。洗いものをしながらチラ見して歌っています(笑)。タッチスクリーンを持った音声アシスタント端末では初期製品であり、割高かもしれません。がAIの可能性・将来性を十分感じさせるものです。

amazo3.jpg
キッチンに置いているアマゾンエコーショー。手がふさがっていても音声で命令して天気を聞いたり、最新のニュース映像(ロイター)を見たり、アマゾンのセールを確認している。マーク・ロンソンの「アップタウン・ファンク(UpTown Funk!)」などヒット曲の再生では歌詞も流れる(文字がぶれているのは歌に合わせて歌詞が動いているから)。タッチスクリーンをもつ音声アシスタント端末では初期製品であるが、AI(IoTなども)の可能性・将来性を十分に感じる。

⇒と同時にお店にとっては恐ろしいことも想像できるのです。5年~10年後、主婦が冷蔵庫を開けて、醤油やビールなど切れかけている食品や飲み物を音声で注文できるようになるのです。未来のAIなら「アレクサ」と呼ぶ必要もなく「サブちゃん、いつものお酒、注文しておいて」となります。サザエさんの台所にアマゾンエコーに似た音声アシスタント端末が置かれる日もそう遠くはないと思います。こうなるとかさばるものは音声アシスタント端末から注文し配達してもらうのが日常的になります。機械に不慣れなフネさえも音声ならネット注文が可能です。まぁ、そうなる前に大手IT企業から音声アシスタント端末が次々と発売され年配者でも扱えるものが増えてくるでしょう。こういった製品も消費者は実際に音声で試して比較したくなりますからベストバイが音声アシスタント端末の専用コーナーを導入することもうなづけます。ただベストバイはAIやIoTなどの製品についてはこれからアマゾンよりマインドシェアを上げる努力が必要です。
IoT製品は使いやすさや割安さ、便利さも大事ですが、売れるには楽しさが一番だと思いましたね。

後藤文俊

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング