Fumitoshi Goto

ターゲット、5四半期ぶりに既存店ベースが前年上回る

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■ターゲットは16日、2年ぶりに集客数で前年を上回った第2四半期(5月~7月期)決算を発表した。売上高は前年同期比1.6%増となる164.3億ドル。昨年夏に発表したプライベートブランドの子供服「キャット&ジャック(Cat & Jack)」が売上に貢献した。純利益は6.72億ドルと前年同期の6.80億ドルから1.2%減少した。税関連の一時的な利益を計上した前年同期から反動がでた形だ。粗利益率は販促により前年同期の30.9%から30.5%と0.4ポイント低下した。一方、一般販売管理費率は20.6%と0.5ポイント増加した。既存店・売上高前年同期比は1.3%増となり、1.2%増となった2016年の2~4月期以来、5四半期ぶりに前年を上回った。既存店ベースの内訳は客単価が0.7%落ち込んだものの客数が2.1%の増加となった。食品・飲料は横ばいとなったが、全体的に売上を伸ばし、特にキャット&ジャックの子供服を含むアパレルやニンテンドー「スイッチ」などの家電が牽引した。オンライン売上は前年同期比32%の増加と二桁増を維持している。ターゲットのオンライン売上高は第2四半期、全体の4.3%となっている。ターゲットは国内に1,816店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が276店(前期から横ばい)、1,400坪~4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,506店(前期から1店増加)となっており、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から10店舗増やし34店舗となっている。
ターゲットは7月、洗剤やシリアルなど日用品や非生鮮食品などを翌日に宅配する「ターゲット・リストック(Target Restock)」を始めた。ターゲット・リストックの対象商品は毎日の生活で欠かせない日用品や雑貨、健康、ベビー、ビューティ関連、パーソナルケア、ペット用品など1万品。注文は月曜日~木曜日の午後2時までに行うと翌日には宅配される。手数料は一律4.99ドル。今のところ対象者はターゲットの本社近くのミネソタ州ミネアポリスの住人で、自社クレジット・デビッドカードの「レッドカード(Red Card)」の保有者となっている。またターゲットは決算発表の前日となる15日、当日宅配ロジスティック・プラットフォーム企業でスタートアップの「グランド・ジャンクション(Grand Junction)」を買収することを発表した。買収金額など詳細は明かしていない。グランド・ジャンクションとはNYの一部ターゲットで当日宅配のテストで既に提携しており、買収を通じて今後、当日宅配サービスの拡大を図るとしている。

トップ画像:ターゲットが昨年夏に発表したプライベートブランドの子供服「キャット&ジャック(Cat & Jack)」。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ターゲットの既存店ベースが5四半期ぶりにプラスになりました。ただオムニチャネル化で成果がでてきているのかは正直、まだわかりません。オムニチャネル化の宣言とは裏腹に集客数が落ち、結果を出せていないメイシーズの事例もありますから。前年を上回る集客ベースが今後も継続可能なのかがまだ見えないのです。大人気のニンテンドー・スイッチ効果もありますし。一方、ターゲットで期待できるのは新たに投入するプライベートブランドや専売ライン。ターゲットは5月にベビーブランド「クラウド・アイランド(Cloud Island)」を発売し、7月には(PBではない)専売ライン「イングリッド&イザベル(Ingrid & Isabel)」、その後はレディースの「ア・ニューデー(A New Day)」、メンズの「グッドフェロー&カンパニー(Goodfellow & Co)」、ホームの「プロジェクト62(Project 62)」とアスレジャーの「ジョイラボ(Joy Lab)」とPBが続きます。
これらのブランドでターゲットらしさが戻ってくれば、集客もサステナブルを維持できるでしょう。

後藤文俊

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