Fumitoshi Goto

米国の2017年年末商戦が好調

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■2017年の年末商戦は、株高や低失業率など好景気を維持していることで予想以上に好調だった。マスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが発表したデータによると、11月1日~12月24日までの小売売上高は前年同期比4.9%の増加となった。前年は3.7%の増加だった。4.9%増は、6.8%増だった2011年以来の高い伸長率。全米小売業協会(NRF)が昨年10月に発表した予想幅(3.6%増~4.0%増)の上限を超えた。調査会社ドロイトの予想(4.0%増~4.5%増)やアリックスパートナーズの予想(3.5%増~4.5%増)、eマーケッターの予想(3.1%増)も超えた。今年はクリスマス(12月25日)が月曜日だったことから、週末をクリスマス直前の買い物に費やすことができ、小売業者が恩恵を受けたという。一方、スペンディングパルスではオンライン販売のデータも発表しており、オンライン売上高は前年同期比18.1%の増加だった。18.1%の増加は、デロイト社の予想(18%増~21%増)のレンジ内となり、NRFの予想(11%増~15%増)や調査会社リテール・ネクスト(14.9%増)、eマーケッター(16.6%増)を超える伸長率となった。ヒット商品となったのは人工知能(AI)を搭載したスマートスピーカーなど。商品カテゴリー中、家電品が最も売り上げを伸ばし売上高は前年同期比7.5%の伸びとなった。7.5%の増加は過去10年で最大の伸び。ネット通販最大手のアマゾンは26日、同社が開発したスマートスピーカー「エコードット(Echo Dot)」が全てのカテゴリーでベストセラーとなったことを発表した。他の商品カテゴリーではジュエリーも好調で5.9%の増加だった。好調な住宅市場を反映し家具やホームインプルーブメントも5.1%の増加となった。アパレル等は2.7%の増加だった。

トップ画像:メーシーズNY本店(昨年のブラックフライデー)。低迷するデパートメントストアでさえブラックフライデーは大盛況で、店に入ることも難しいほどだった。

⇒あけましておめでとうございます!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。本年もよろしくお願いします。新年一発目の話題は景気の良いニュースを選びました。昨年の年末商戦では予想を超える売上伸長率となりました。特にオンライン販売は絶好調だったということです。後藤は昨年末、大掃除で押し入れにあった空箱を大量に処分しました。大手チェーンストアのオムニチャネル化の検証でネット購入を意識的に行っていたから空箱が貯まっていたのです。それでもアマゾンで購入した製品の空箱が目立っていました。気づけば家の中にアマゾン・エコーが4台。オリジナルのアマゾン・エコーにエコー・ドット、キッチンにあるエコーショー、そして仕事部屋にある目覚まし時計型のエコー・スポットです。エコー・スポット経由で買い物もしましたし、コールズ内にオープンしたアマゾンの返品デスクで返品を試してみました(これは後日、アップしますね)。キンドルやファイア・タブレットも含めればアマゾン製品だらけです。
⇒価格が安いのでサクサク購入してしまいます。こういった家庭は少なくないのではと思います。つまり気づけば家の中はアマゾン製品で溢れていると。しかもスキルが増えることで使い勝手も向上するAI搭載のエコーが急増します。自分のライフスタイルがエコーに合わせていくことになるのです。当ブログでも何度も書いていますが、深夜、目が覚めたときの時間確認はアレクサです。起床アラームもアレクサです。ベッドルームでは時計を見なくなったこともあり、目覚まし時計が不要になりました。アマゾン・ミュージックにプレイリストを作って、好きなアーティストの好きな曲だけエコーから聞けるようにもしています。エコーを使いこなせば使いこなすほど愛着もわきます。後藤だけでなくアメリカの多くの家庭でも、エコー対応の家電品が増えればアレクサ漬けとなる世帯が増えてきます。小売売上高が伸長していますが、今年もアマゾンを中心にしたオンライン売上が牽引することになるのは確かです。
新年からネガティブなことを書くのはためらいがありますが、今年も大量閉店のニュースが賑わいそうです。

後藤文俊

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