Fumitoshi Goto

デパートメントストアのコールズがスーパーのアルディ提携

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■49州に約1,100店を展開するデパートメントストアのコールズは1日、ディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのアルディと提携することを発表した。コールズは「適正サイズ(right size)」戦略で売り場の圧縮化を図っており、余ったスペースをアルディにリースし集客力を高める。今年中にコールズの5店~10店舗にアルディを誘致する。アルディはコールズに隣接する形での出店になるという。コールズでは980坪サイズの小型店を含め、昨年までに200ヵ所の適正サイズでの改装・新規出店をおこなっている。今年中はさらに300ヵ所を縮小(もしくは小型店出店)する計画だ。コールズはアマゾンとも提携しており、ロサンゼルスやシカゴの82店舗でアマゾン利用者向けに返品サービスを行っている。そのうちの10店舗では約30坪となるショップ・イン・ショップの「アマゾン・スマート・ホーム・エクスペリエンス(Amazon Smart Home Experience)」を導入している。アマゾンのスタッフが常駐し、人工知能を搭載した「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」など、アマゾン製品を販売している。

コールズが1日に発表した第4四半期(11月~1月期)決算では、好調なマクロ景気が後押したこともあり既存店ベースが2001年以来の高い伸びとなった。14週間となる売上高は67.8億ドルで、13週間の前年同期に比べて9.2%の増加となった。商品カテゴリーでは靴や紳士服が全体を牽引した。純利益は4.68億ドルで85.7%の大幅増加となった。粗利益率は前年同期の33.4%から33.8%と0.4ポイント増加し、一般販売管理費率は前年同期の21.9%から21.5%と0.4ポイント圧縮し利益率を高めた。既存店・売上高前年同期比は6.3%の増加となった。前年同期は2.2%の減少だった。アディダスやナイキ、アンダーアーマーのナショナルブランドが好調で既存店ベースを押し上げた。Eコマース売上高は前年同期比26%の増加となった。Eコマースは売上全体の25%を占めているという。またコールズではネットで購入してお店でピックアップするボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)がEコマース全体の36%に達しており、オムニチャネル化が成長していることを浮き彫りにした。

なおコールズでは売り場の縮小・圧縮によるリースアウトで、フィットネスセンターも視野にいれている。

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コールズはアマゾンと提携しており、ロサンゼルスやシカゴの82店舗でアマゾン利用者向けに返品サービスを行っている。そのうちの10店舗では約30坪となるショップ・イン・ショップの「アマゾン・スマート・ホーム・エクスペリエンス(Amazon Smart Home Experience)」を導入している。アマゾンのスタッフが常駐し、人工知能を搭載した「アマゾン・エコー(Amazon Echo)」など、アマゾン製品を販売しているのだ。

18年1月25日 - 【アマゾン】、ゲーム機に使用済み保護フィルムを返品!コールズでは25%引きクーポン?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。メイシーズやJCペニーが大量の店舗閉鎖を行う一方でコールズでは売り場の圧縮・縮小化を行ってきました。コールズでは余ったスペースにアマゾンの返品カウンターを設置したり、アマゾン・ポップアップストアを導入しているのです。で、次に白羽の矢が立ったのはアルディ。ターゲットが景気後退期にプチ生鮮売り場のPフレッシュを導入したように、コールズも生鮮品をディスカウント価格で販売するアルディを誘致することで来店頻度を高めるのが狙いです。2022年までに2,500店展開を目標に出店を急ぐアルディも安い賃料での出店になり、渡りに船です。ただショップ・イン・ショップのアマゾンのポップアップストアとは異なり、エントランスのドアは別となる隣接する形での出店になりそうです。このトレンドは日本でも広がりそうですね。自力で集客力を上げることのできない百貨店がスーパーやレストランなど集客が見込めそうなところと組むのです(一部に競合はありますが)。
約1,100店を展開するコールズでは余ったスペースのリース展開が日本の百貨店にとって参考になります。

後藤文俊

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