Fumitoshi Goto

米国でキャッシャーレス導入が増加

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

フォローする:

■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーの出現以降、大手チェーンストアはキャッシャーレスを導入する事例が相次いでいる。ウォルマートは、傘下のサムズクラブ全店に導入しているスキャン&ゴーを一部のウォルマート・スーパーセンターでテストを行っている。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステムだ。アプリ内で決済するため、レジを通らず買い物を済ませることができる。アプリがなくてもスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」でも買い物ができるようになっている。その場合、決済だけセルフ・チェックアウト・レジでの支払いとなる。スーパー最大手のクローガーも傘下のスーパーなどでキャッシャーレス技術となる「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」を拡大中だ。スキャン、バッグ、ゴーは、ハンドヘルド・スキャン&ゴーのようにスキャニング端末で商品バーコードをスキャンしながら買い物を行う。モバイル・アプリの「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」もスマートフォンにダウンロードして使用できるようになっている。小売り最大手のウォルマートに食品スーパー最大手のクローガーに続いて、百貨店最大手もキャッシャーレス技術を拡大する。メイシーズCEOのジェフリー・ジェネット氏は13日、シアトルにあるメイシーズなど一部の店舗でモバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)のテストを行っていることを明らかにした。メイシーズのモバイル・チェックアウトはお客がダウンロードしたアプリで商品バーコードをスキャンし、決済するというもの。あとはサービスセンターにあるモバイル・チェックアウト専用エクスプレスラインでスタッフに決済の確認をしてもらい、防犯タグをはずし買い物バッグにいれて買い物を終了する。メイシーズではモバイル・チェックアウトを全店の7割にあたる450店に導入しようとしているのだ。ジェネット氏は投資家を集めた会議で「百貨店にとって最大の痛点は会計のプロセスです」と指摘し、「レジの場所やレジ・スタッフの有無、レジ待ち行列、それに買い物を終わらせるまでの時間が課題となっています」と語ったのだ。

売場や試着室でお客が気に入った洋服があれば、その場で商品バーコードをスキャンして決済を終える時代となる。百貨店でもレジ待ち行列がなくなるのだ。

トップ画像:メイシーズ・シアトル店はモバイル・チェックアウト(Mobile Checkout)のテストを行っている。POPには「スキャン、支払い、ゴー(Scan Pay Go)」とある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。以前に比べて買い物時のストレス耐性は低下しています。先日も近所のスーパーに寄った際、買いたい食品がありましたが、長いレジ待ち行列で購入を踏みとどまりました。レジ待ちも5分~6分ぐらいだと思いますが「なぜお客が5人以上並んでいるのに、レジをオープンしないのか」という小さな苛立ちでやめたのです。サムズクラブのスキャン&ゴーやラルフスのスキャン、バッグ、ゴーでの買い物が増えていることで、レジ待ちストレス耐性の低下を招いているのだと思います。キャッシャーレスを導入する店が増えると、低ストレス耐性なわがまま客が増えてくると思います。考えてみれば、ネットショッピングでは、ショッピングカートに入れた商品の決済にかかる時間はほぼゼロ秒です。リアル店のレジ待ちのようなロスタイムはありません。「ウチは〇〇店だから」はこれからのお客には通用しないのですね。キャッシャーレス技術の導入の波は大きな流れになります。

富裕層相手の百貨店でも、キャッシャーレスになります。客層に関係なく、急いでいるときは急ぎたいですから。

後藤文俊

最新の関連記事

おすすめ記事

Realtime

現在の人気記事

    次の記事を探す

    Ranking Top 10

    アクセスランキング