Fumitoshi Goto

FedEx、ウォルマート内に集荷センターを開設

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■物流・宅配サービスのフェデックスは20日、ウォルマート内に集荷センターのフェデックス・オフィスを開設することを発表した。今後2年間でウォルマート・スーパーセンターなど500店舗で展開する。フェデックス・オフィスは、小包のピックアップやドロップオフ(出荷用のお持込み)に書類のコピーやプリントサービスなどを行う営業所。フェデックス・オフィスの一部機能はオフィスデポやウォルグリーン、クローガーなどで導入されている。ウォルマートで展開するフェデックス・オフィスは13坪~21坪となり、500店舗で2,000人のスタッフとなる。小包などを最大5日間ホールドするというスーパーセンター24時間営業のスーパーセンターでは、フェデックス・オフィスの営業時間の多くが平日、午前9時~午後7時までとなる(週末は営業時間が異なる)。これまでノースカロライナなど6州47ヵ所のウォルマートでテスト展開しており、顧客からの評判や客足の増加などを受けて両社が正式に提携した。

ネット通販最大手のアマゾンが自社の配送ネットワークを構築し商品を生産者から消費者まで自前で届けるサービスを検討していると先月、報じられた。実現すればアマゾンの配送を担っている貨物運送のUPSやフェデックスと直接競合し、低い利益率で競合を圧倒するアマゾン・エフェクトが物流業界にも及ぶことになる。情報筋によると、数週間以内にもロサンゼルスで「シッピング・ウィズ・アマゾン(Shipping with Amazon:SWA)」と呼ばれる配送サービスを開始する。企業から集荷した商品を顧客に届けるSWAはアマゾンのサイトで商品を販売するサードパーティーの業者に絞ってテストを始めるという。SWAは年内中にも他の地域への拡大やサードパーティー業者以外でも広げていく。一方で、テストの初期フェーズではUPSやフェデックス、郵便も併用した展開となる。アマゾンは航空貨物ハブを構築し貨物ジェット40機のリース契約を結んで荷物を運んでいるほか、クーリエサービス、海運企業まで持っている。

フェデックスがウォルマートと組み、アマゾンが独自の配送網を構築する...ラストマイルをめぐる戦いがさらに激化しそうだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカの宅配便では受け手が不在の場合、玄関などドアの前に置きっぱなしとなる置き配が一般的です。ネット通販の利用者が増え、配達で置き配も増えると、盗難も増えているのです。ネットで保険見積もりを行うインシュランスクォーツ(InsuranceQuotes)の推計では、アメリカ国内で2,300万人が宅配盗難の被害にあったとしています。玄関に置き配された宅配物を盗む輩を「ポーチ・パイレーツ(Porch Pirates:ポーチとは玄関の意味で『玄関盗賊』)」と呼び、ネットショッピングの増加に伴い、年々深刻になっているのです。店でのピックアップが増えている要因には、背景にポーチ・パイレーツ問題があるのです。一方でネットで注文して店で受け取るボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)により、客足が増えるメリットがお店にあります。ウォルマートの集客数が増えればその分、売上も押し上げられます。

アマゾン注文をウォルマートのフェデックス・オフィスでピックアップしても、食料品など何かしら買い物しますから。

後藤文俊

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