店内の様子
Image by: FASHIONSNAP

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神保町の新たなシンボルに「神保町ブックセンター」の内部公開、内沼晋太郎も参画

店内の様子
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 NUMABOOKS代表で下北沢「本屋B&B」共同経営者の内沼晋太郎がアドバイザーを務め、UDSが運営を手掛ける複合施設「神保町ブックセンター with Iwanami Books」の店内が公開された。同施設は、2016年11月に閉店した旧・岩波ブックセンター信山社の跡地に立地。本の街として知られる神保町のランドマーク的存在だったことに敬意を払い、本棚に並べる書籍は岩波書店の刊行物に限定し、喫茶店とコワーキングスペースをプラスするなどUDSならではのアプローチで「街中の知のインフラ」を目指す。

 

 「神保町ブックセンター」は岩波書店アネックスの地上1階から3階までの3フロア構成。メインフロアとなる地上1階は書店、喫茶店、ワークラウンジ、オフィスが並び、2階に会議室、3階にオフィスとデスクスペースを配置している。ワークラウンジやオフィス、会議室、デスクスペースはUDSのブランド「LEAGUE」の4拠点目として運営する。

 地上1階は書店と喫茶店が融合した空間で、旧・岩波ブックセンター信山社で使用していた本棚を一部使用し、天井は当時の状態を保持するなど旧・岩波ブックセンター信山社時代の店内を活かした店作りが行われた。書籍は岩波書店に限定し、単行本から文庫、新書、児童書、自然科学書、辞典まで約9,000冊を用意。喫茶店目当てで来店した人も手に取りやすいラインナップは入り口付近に配置し、専門的な書籍は店内奥にそろえた。書店イノベーションを手掛けた内沼晋太郎は「他の出版社の本を並べなくていいのかという意見もあったが、空間を考えた時に岩波書店の書籍ですべて揃えた方が、他の書店にはないものになる」と考え、従来のブックカフェとの差異化を図ったという。喫茶店では、オリジナルブレンドのコーヒーやトーストセット、サンドイッチ、プリンアラモードなど喫茶店の定番フードやデザートを中心に提供し、夜はバーとして営業する。このほか、岩波文庫や広辞苑をモチーフにしたグッズも販売。なお、店内への本の持ち込みや試し読みを許可する。

 UDSは「まちづくり」をキーワードに、体験型商業施設「キッザニア」をはじめ、無印良品の「MUJI HOTEL」といったホテル、コーポラティブハウス、コワーキングスペースなどを運営。旧・岩波ブックセンター信山社の物件は不動産仲介業者を通じて知ったといい、中川敬文代表取締役社長は「ドラッグストアやコンビニは確実に収益は取れると思うが、近年は同じような店が並び"街の均一化"が進んでいる。本のメッカを築いてきた旧・岩波ブックセンター信山社を無くしていいのかと考え、街の新しいシンボルになるよう我々なりに継承したいと思った」と話す。岩波書店は経営には携わらず、運営はすべてUDSが手掛ける。

 ターゲットの一つには、岩波書店にとって最も縁遠い層という20代を中心とした若年層がいる。中川社長は岩波書店の書籍を通じて、神保町ブックセンターが若者にとって「未来の自分のたねをまく」場所にしたい考えだ。オープン日は4月11日。オープンしてからは本や出版に関連するイベントを開催し、出会いの場を創出していくという。

■神保町ブックセンター with Iwanami Books
所在地:東京都千代田区神田神保町2丁目3−1 岩波書店アネックス1階・2階・3階
アクセス:都営地下鉄三田線・新宿線・東京メトロ半蔵門線「神保町」駅徒歩1分

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