Fumitoshi Goto

オンライン食品でベストセラーになっている意外な商品とは?

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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Eコマース分析を手掛ける調査会社eマーケッター(eMarketer)は、ネット通販最大手のアマゾンがアメリカのEコマースにおいて49.1%のマーケットシェアを占めていると発表した。1年前のECシェアは43%だった。また同調査会社の推計では、小売全体でもアマゾンが5%のシェアを誇るとしている。eマーケッターではアマゾンの国内EC売上が2,582.2億ドルと試算しており、前年から29.2%の増加となった。

アマゾンはECで50%近くの圧倒的シェアとなる一方、EC企業やチェーンストアなどは一桁台のシェアとなっている。ECシェア2位となったのはオンライン・マーケットプレイスのイーベイ(eBay)の6.6%。3位はアップルの3.9%となっており、4位にチェーンストア最大手のウォルマート(3.7%)となる。5位以降は1%台のシェアでホームデポの1.5%、6位にベストバイの1.3%、7位にテレビショッピングのQVC(1.2%)、8位にメーシーズ(1.2%)、9位コストコ(1.2%)、10位には1.1%となったホームファッションECのウェイフェア(Wayfair)が続ている。

アマゾンのダントツなシェアを支えているのがアマゾン・マーケットプレイス。アマゾン本体の売上が全体の32%に対してマーケットプレイスは2倍となる68%となっている。プライム会員などを中心にアマゾン利用者が増えれば増えるほど、より多くのマーケットプレイスのサードパーティ(出品者)をひきつけることになり、好循環を生み出しているのだ。

商品カテゴリー別では家電やITが全体の4分の1を占めトップ、次にアパレルとアクセサリー、3位のカテゴリーは健康・パーソナルケア・ビューティ、4位に食品・飲料となっている。

アマゾンはホールフーズを買収し統合を進めているが、アマゾンは食品でもシェアを高め存在感を強めている。調査会社ワン・クリック・リテール(One Click Retail)によると、アマゾンの食品EC売上は第2四半期、前年同期から40%以上の増加となる6.5億ドルだった。ワン・クリック・リテールの試算ではアマゾンの食品ECシェアが18%にもなっているのだ。

意外にも食品EC売上を支えているのがコーヒーやボトルウォーター、エナジードリンクなどの飲料品。コーヒー売上が突出しているばかりか成長率も40%以上となっている。第2四半期だけでもコーヒー売上は1.35億ドルとなり、1杯分のコーヒーを最適な挽き具合でカプセルにしたコーヒーポッドが特に人気だ。ワン・クリック・リテールではベストセラー食品トップ10品のうち7品がコーヒーポッドと報告している。

ボトルウォーターも利便性によりアマゾンで購入される人気商品となっているのだ。

今のところアマゾンの台頭を止めるものはなく、今後もアマゾンは存在感を増し人々のライフスタイルに大きな影響を与えそうだ。

トップ画像:アマゾン・スマートホームのパントリーにあったボトルウォーターとアマゾン・ダッシュボタン。コーヒーやボトルウォーター、レッドブルなどのエナジードリンクは一度、アマゾンで購入する習慣がついてしまうと食品スーパー等で購入しなくなるのだ。こうして食品ECでもアマゾンのシェアが高まっていく。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンが50%のECシェア...後藤はリサーチ等、仕事でアマゾンを使う機会を多くしているにしてもアマゾン漬けの生活となっています。生鮮品以外で高額なものはアマゾンでの価格や評価等、下調べしてからアマゾンで購入するか他のサイトで購入するのかを決めています。エントリー記事で気になったのはアマゾン食品ECの売上を支えているのがコーヒーということ。しかもコーヒーポッド。食品スーパーで購入されるべき商品をアマゾンに切り替えているのです。まさに地殻変動を象徴するような買い物の仕方の変化です。消費の地殻変動とは売り場を見ても見えない消費者の買い物の変化です。脅威となるのは一度、アマゾンでコーヒーポッドを注文する習慣が根付いてしまうと、スーパーマーケットで買っていたように、以前の消費行動に戻らないことです。ボトルウォーターも宅配される利便性を学ぶと店にはいかなくなります。
餌付けされる利用者が増えれば増えるほど、アマゾンは食品ECシェアでもダントツの存在になるのでしょう。

後藤文俊

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