Fumitoshi Goto

マクドナルドが60億ドルの投資、モバイルオーダーに対応

激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

在米28年のアメリカン流通コンサルタント

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■外食チェーン最大手のマクドナルドが13日、テーブルサービス用カウンターの導入など総額60億ドル(約6,600億円)の投資となる店舗アップデートを発表した。2020年までにほとんどの店舗をモバイルオーダーに対応した店舗に改装する。

今回の発表ではダイニングエリアなど店内の大幅な刷新、デジタル注文端末の導入、店員が顧客の座席に商品を運ぶテーブルデリバリー用のカウンター設置、レジカウンターとドライブスルーにあるメニュー表のデジタルメニューボード化、モバイルオーダー&ペイによるカーブサイド・ピックアップ専用スペース導入、マックカフェ・カウンターの拡大にウーバーイーツと提携した宅配「マックデリバリー(McDelivery)」を5,000店に展開することも含まれている。

マクドナルドではモバイルオーダー&ペイにカーブサイド・ピックアップは多くの店舗で導入している。

マクドナルドのモバイルオーダー&ペイはアプリ経由で、注文と決済を事前に済ませておくことで混雑時のレジ行列に並ぶことなく商品を受け取れるサービス。レジ待ち行列を緩和し注文ミスも回避できることで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。コーヒーチェーンのスターバックスやチキン・サンドウィッチチェーンのチックフィレなど一部の外食チェーンがすでに全店で展開している。

マクドナルドではモバイルオーダー&ペイを2万店で展開しており、受け取りとなるカーブサイド・ピックアップも同時に行っている。

マクドナルドのカーブサイド・ピックアップは、すでに導入している小売チェーン最大手のウォルマートやスーパー最大手のクローガーなどのようにネットで注文して店の専用駐車スペースで注文品を受け取るサービスだ。車から降りることなく商品を受け取れるので、子供をもつ母親や足の悪い高齢者などに人気となっている。

マクドナルドのカーブサイド・ピックアップもアプリ経由で注文した商品を指定されたパーキングで受け取ることになる。マイクに向かって体を車外へ出して注文するドライブスルーと違い、カーブサイドは商品を受け取る以外に車窓を開ける必要もないため天候に影響を受けない。

マクドナルドはまたモバイルオーダー&ペイでデリバリーも多くの店舗で始めている。デリバリーはウーバーイーツ(一部にドアダッシュ)など、レストランの食事を自宅まで届けるフードデリバリー業者と提携した出前サービス。利用者のスマートフォン経由で注文したビッグマック等をフードデリバリー業者がカーブサイド・ピックアップのパーキングで受け取り、出前を行うのだ。

マクドナルドではモバイルオーダー&ペイ販促として、マクドナルドでの飲食が生涯無料となる「マックゴールド・カード(The McGold Card)」懸賞にフライドポテトが毎週金曜日に無料となるキャンペーン等を行っている。

トップ画像:シカゴに8日オープンしたマクドナルドの最新旗艦店。以下にあるフラッグシップストア画像やニュース動画を見るとわかるが、マクドナルドもアップルストアだ!マックブックが似合う?

シカゴのマクドナルド旗艦店ではマックブックをひろげてマックカフェのテーブルサービスと「マックづくし」が可能だ。よく見ると、ワイヤレス充電もできるようになっている。

ローカルニュースが報じたマクドナルド旗艦店。マクドナルドもテーブルサービスの時代だ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。モバイルオーダー&ペイの導入によりマクドナルドでもレストラン同様のテーブルサービスを導入可能となっています。テーブルデリバリーとも呼ばれているテーブルサービスは、注文した商品をスタッフが運ぶサービスです。全米に約2,000店のベーカリーカフェを展開しているパネラブレッドでは「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」というサービス名で行っています。着席したテーブルからアプリ経由で注文したサンドウィッチ等をテーブルまで運んでもらうのです。当社のIT&オムニチャネル・ワークショップで実演するとクライアントは必ず感動します(笑)。使い方は簡単でアプリを起動後、GPSから自動特定した現在位置の店を確認、テーブルの番号を入力してメニュー注文です。モバイル注文なので、レジに並ぶ必要はないし、ウェイターやウェイトレスを呼び止めて注文することもないし、注文をせかされることもありません。

⇒人手不足が問題になっている日本のサービス業ではモバイル注文が盛んになるのは確実です。メリットは省人化だけでなく、売上の増加もあります。モバイルオーダーだと客単価がアップするのです。「なぜ客単価がアップするか?」を実際にモバイル注文を体験してチェックしてもらっているのです。モバイル注文では子供から年配者まで誰もが全くプレッシャーを受けないから客単価が上昇するのです。他のお客さんを気にすることなく、注文でき、選ぶ楽しさを味わえるから客単価がアップするのです。自分の後ろに並んでいるお客を気にして「いつも注文しているやつでいいや」とはなりません。注文に時間的余裕があるからサイドメニューやトッピングを選んだり、いつもなら選ばない他のメニューを調べたりするから注文金額が増加するのです。モバイルで注文させたほうが売上増となるからアメリカの外食チェーンではモバイルオーダーの導入を急いでいる背景があるのですね。マクドナルドも例外ではありません。
シカゴのマック旗艦店でマックブックをひろげてマックカフェのテーブルサービスとマックづくしです。

後藤文俊

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