国際写真センターのインスタグラムより

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写真界の巨匠ロバート・フランクが逝去、享年94歳

国際写真センターのインスタグラムより

 不朽の名作「ジ・アメリカンズ(Les Americains)」などで知られる写真家のロバート・フランク(Robert Frank)が逝去した。享年94歳。

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 フランクは1924年スイス・チューリッヒ生まれ。23歳の時にアメリカ・ニューヨークに移住し、アートディレクターのアレクセイ・ブロドヴィッチ(Alexey Brodovich)のもと、雑誌「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」でファッション写真を手掛けた。次第にドキュメンタリー写真で才覚を現し、1953年にファッション誌の仕事を辞め、フォトジャーナリストとして仕事をしていた1955年から1956年にかけて、グッゲンハイム財団の奨学金を受けて全米を旅行しながら撮影。格差社会の現実や大衆の倦怠感など、移民者の目から見たリアルなアメリカ社会をありのままに写し、写真集「ジ・アメリカンズ」として1958年にまとめた。同作は出版当時、アメリカの栄光を否定するものと酷評されたが、客観性に重きが置かれていたフォトドキュメンタリーを私的な表現ができるアートの1ジャンルとして開拓した功績は後進の写真家にも大きな影響を与えた。晩年はノバスコシア州で美術家のジューン・リーフ(June Leaf)と暮らしながら、写真を中心に言葉やグラフィックワークなどを使った作品を手掛けていた。

 ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、フランクは9月9日にノバスコシア州で逝去。訃報を受け、ニューヨークの写真専門機関「国際写真センター(International Center for Photography)」はインスタグラムで「彼が残した写真界への影響は計り知れない」と追悼コメントを寄せている。なお、日本国内では23年ぶりとなる大規模個展「ロバート・フランク展 - もう一度、写真の話をしないか。」が清里フォトアートミュージアムで9月23日まで開催されている。

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