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ミレニアル世代は早死にする?

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ミレニアル世代の将来は、不安と絶望に満ちている。

By Hannah Smothers

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2019年11月の初めに保険会社Blue Cross Blue Shieldが発表した32ページのレポートで、ミレニアル世代がこの先10年で直面する健康状態の悪化と、医療費の増大について、詳細にわたって報告された。インスタでよく見かける〈コーヒーを飲んで儚い人生について考える朝〉のお供にふさわしいステキな報告書だ。

本レポートの序章では、ムーディーズ・アナリティックスのアナリストが「ミレニアル世代の健康パターン」を調査し、「いくつかの興味深い、かつ憂慮すべき発見」があったと記している。Blue Cross Blue Shieldやアメリカ疾病管理予防センター(CDC)のデータ、健康に関する先行研究などを使用した本レポートでは、ミレニアル世代が前の世代、すなわちX世代に比べて、より不健康で、より貧しく、より早く死ぬという三重苦を背負うことになる、と予測した。「ウチらより親のほうが長生きするかもね、ハハハ」なんてジョークをかましていた私たちミレニアルズは正しかったことが証明されたわけだ。データなどなくたって、そういう未来について何年も前から予測していたのだから!

本レポートでは、2パターンの可能性について言及している。ひとつは〈基準予測〉、すなわち、現状を正しい方向へと調整していったらどうなるか、という予測で、もうひとつがより恐ろしい〈マイナス予測〉、つまり今のまま、破滅的、終末的な道を進み続けた場合の予測だ。このマイナス予測によると、ミレニアル世代の将来は、X世代の同年齢時と比較して死亡率が40%以上増加するとされる。また、同条件で比較すると医療費は3分の1以上増加し、そのため手取りが年間4500ドル(約50万円)少なくなる。最高だ。

さらに、以上の要因から、ミレニアル世代は米国の「労働市場に貢献」できないとされる。不健康な人間は「生産性が高くない」ため、より不健康になると予測されている私たちは、仕事においても結果を期待できないからだ。

本レポートのアナリストが、ベトナム戦争やHIV/エイズ危機と比較し、ミレニアル世代の〈ヘルスショック〉と名付けた現象の原因は興味深い。仮説によると、このような大きな世代差が生まれたのは、急速に増加している行動や習慣によって生じる心身の健康問題、たとえばうつ、多動性障害(不安症やADD、ADHDなど)、薬物乱用などが原因では、とされている(11月上旬に発表された研究によると、これらは加入している保険会社のネットワーク外での医療費がもっとも多く支払われている対象でもある)。2014年から2017年にかけて、ミレニアル世代におけるうつや多動性障害の割合は30%増加した。30〜39歳のミレニアル世代の死因をX世代と比較すると、心筋梗塞やがんのような従来の死因は少なく、むしろ過失としてのオーバードーズや自殺、殺人が多い。

つまり、ミレニアル世代はX世代よりも身体的には健康なのだ。しかしそれは、統計には関係ない。ソイレント(※栄養代替飲料)をゴクゴク飲み、Peloton(※スクリーンが付いていて、フィットネス講座が受講できるフィットネスマシン)を漕ぎまくり、毎日1万歩歩き、砂糖を毒扱いしても、結局私たちはうつになり、つらさを薬物で癒し(そして命を落とし)、不安障害に大きな影響を及ぼされる。

そしてレポートのまとめとして述べられているのは、メンタルヘルスの問題への支出が、さらに患者の心を参らせて、不健康へと繋がっている、という事実だ。

私自身はミレニアル世代の女性だが、ほぼ毎朝ジョギングをしているし、毎週休肝日を何日か設けているし、栄養バランスの良いランチを会社のデスクで食べているし、〈セラピスト〉と題したメールを自分から自分に送っている(未開封だが)。私は今回のレポートで言及された問題について、今現在苦しんでいるわけではない。親愛なるミレニアル世代の仲間たちもそうであることを願う。最終的にはみんな、地獄で会うことになるのだろうが。

This article originally appeared on VICE US.

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