マニラにあるキアポ教会(右)とケソン大通り。普段は活気に満ち溢れた、非常に混雑する通りだが、封鎖初日である3月15日は人通りもまばらだった。ALL PHOTOS BY THE WRITER.
マニラにあるキアポ教会(右)とケソン大通り。普段は活気に満ち溢れた、非常に混雑する通りだが、封鎖初日である3月15日は人通りもまばらだった。ALL PHOTOS BY THE WRITER.

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新型コロナウイルス対策により封鎖されたフィリピンマニラ、初日の様子をレポート

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マニラにあるキアポ教会(右)とケソン大通り。普段は活気に満ち溢れた、非常に混雑する通りだが、封鎖初日である3月15日は人通りもまばらだった。ALL PHOTOS BY THE WRITER.
マニラにあるキアポ教会(右)とケソン大通り。普段は活気に満ち溢れた、非常に混雑する通りだが、封鎖初日である3月15日は人通りもまばらだった。ALL PHOTOS BY THE WRITER.

週末は混み合うはずのモールや教会は、いずれも閑散としていた。

By Alecs Ongcal; translated by Nozomi Otaki

フィリピン、マニラが新型コロナウイルス対策のために封鎖されたのは、3月15日日曜日の真夜中だった。

現在、マニラ首都圏では街への出入りが規制され、住民には自宅待機が呼びかけられている。なかには外出禁止令を出し、午後8時から午前5時まで公共の場に出ることを禁止している街もある。3月16日時点で、フィリピンのCOVID-19感染者は計140名にのぼり、12名が死亡している。

封鎖前日、フィリピン国家警察と自治体はマニラ首都圏の境界線上に検問所を設置し、通行者の検温とIDチェックを実施した。首都圏外に住むマニラ在勤者、または首都圏外で働くマニラ在住者は通行するさい、雇用者や事業主の証明書の提示を義務付けられている。

3月15日、サンペドロ、ラグーナ、マニラ首都圏内のモンテンルパのあいだの検問所に立つフィリピン国家警察の警官たち。

この週末、マニラには普段より早く夜が訪れた。

普段は観光客やフィリピン人の若者で賑わうマカティ市の歓楽街、ポブラシオンも、土曜日であるにもかかわらず、静かで落ち着いた夜が過ぎていった。

3月14日、封鎖数時間前の人けのないマカティ市の歓楽街、ポブラシオン。普段なら歩道はひとでごった返しているが、この日の同地区は夜9時には静寂に包まれ、10時に閉店したバーもあった。

朝が来ても、街は静まり返っていた。普段は交通量の多いマニラの通りは、閑散としてだだっ広く感じられた。現在、電車、バス、ジープニーの乗客数には制限が設けられ、通勤者は前後のひとと1メートルずつ距離をとって並ばなければならない。

いっぽうで、この日の朝も職場に向かう通勤者で混み合っている駅もあれば、ソーシャルディスタンシング(※感染症拡大を防止するため、他人との接触を減らし、社会的距離を確保すること)によって、いつも以上に長蛇の列ができている駅もあった。

誰もいないパサイ市のバス停。乗客不足のため、3月15日は早めに運休となった。

封鎖中は、大人数での公共の場での集会は禁止される。日曜になると大勢の信者が訪れるカトリック教会は、マニラ大司教区が封鎖後7日間の集会をすべて延期したため、閑散としていた。信者たちは、教区教会がSNSでライブ配信するミサを自宅で拝聴した。

3月15日、マカティ市のサン・イルデフォンソ教会。日曜の集会が中止された代わりに、教会はFACEBOOKでミサのライブ配信を行なった。

マニラの広大なショッピングモールも、週末をのんびり過ごす家族の姿は見られず、ほぼ無人の状態だった。モールのチェーン店は、一部のスーパーマーケット、薬局、デリバリーサービスを行なう飲食店を除いて、一時休業している。

3月14日、封鎖の数時間前のマカティ市のグロリエッタ・モール。

封鎖はコロナウイルスの拡散防止に有効だとする意見もあるが、〈コミュニティ隔離〉の影響を懸念する声も多い。

現在一時休業中のグロリエッタ・モールのアーケードで働くエマニュエル・カバルテラとシェリル・リン・キャバンは、自分たちの生活への影響が心配だ、と語った。

「政府には、できるだけ早くウイルスを封じ込める対策をとり、日用品や薬のなどの物資を支給してほしい。今、私たちには仕事がなく、隔離されている状態なので」とエマニュエルは訴える。

賑わいを失ったアーケードを掃除する従業員たち。3月15日、マカティ市にて。

「一家の大黒柱として、モールが休業しているあいだは別の仕事を探さないと」とシェリルは語る。「自分の身体のことだって心配です。できるなら、ウイルスに触れることがないように家にいたい。でも、食べていくためにはリスクを承知の上で、自分自身を危険にさらさないといけないんです」

This article originally appeared on VICE ASIA.

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