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オーナーは元ファッションデザイナー、ライフスタイルショップ兼デザインスタジオ「YOWIE」とは?

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アメリカ人の妻を持ち、毎年1ヶ月以上は現地に滞在する編集部YがInstagramで見つけた、アメリカのローカルなお店やブランドをメールインタビューで深堀り。今回はNYからほど近い、ペンシルベニア州フィラデルフィアに店を構える〈YOWIE(ヨーウィー)〉。

2019年にアメリカの雑誌「Bon Appétit」によって“the coolest stores in Philly(フィリーで最もクールなショップ)”に選ばれた、小さな人気店です。オーナーのシャノン・マルドナド氏が心地よくメールインタビューに応えてくれました。

Shannon Maldonado / YOWIE オーナー

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YOWIEのオーナーであるシャノンはフィラデルフィア出身の元ファッションデザイナー。2016年にYOWIEをオープンする前は、〈アメリカンイーグルアウトフィッターズ〉、〈ラルフローレン〉、〈アーバンアウトフィッターズ〉など名だたるブランドで10年以上デザイナーとして活躍。そんなバリバリのファッションキャリアを持つ彼女がYOWIEというお店をスタートした理由とは……?

ーまずはYOWIEのコンセプトを教えてください。

「YOWIEは、イン​​ディーズレーベル、アーティスト、デザイナーの作品にフォーカスを当てた、黒人女性が所有するキュレーションされたライフスタイルショップ兼デザインスタジオです。」

ーインスタの写真はもちろん、アイテムのセレクトもクールです。YOWIEではどういった基準でインテリアや家具、ZINEをセレクトしていますか?

「キュレーションするときは美しくも機能的というのを前提に、新しく感じたり、今まで見たことのないものを探したりします。それはすべて感情に関することです。私たち自身を刺激し、また私たちのユーザーを刺激するアイテムをセレクトしたいと思っています。」

ーその中でも特に思い入れのあるプロダクツはありますか?

「サラ・エクア・トッドが手掛ける〈Ekua Ceramics(エクア セラミック)〉。彼女と仕事を続けられていることがすごく嬉しいです。また、〈Personal Best(パーソナル ベスト)〉や、〈DEEP BLACK Design(ディープブラックデザイン)〉などの新しいブランドを導入できることにも興奮しています。今後は私たちのプラットフォームを通じて、黒人のアーティストやデザイナーをさらに拡大していきたいと思っています。」

ー先日発売したスウェットコレクションなど、オリジナルアイテムもとても人気です。毎回ユニークなデザインのアイテムが発売されますが、これらはどうやってデザインしているんでしょうか?

「私たちのオリジナルアイテムはアーティストとのコラボレーションと、時間のあるときに作成するものを組み合わせたものです。デザインの方法やプロセスは1つではありませんが、YOWIEでセレクトしているものと同様に、過去の記憶や、時間の経過とともに成長し進化させたアイデアから着想を得ています。一部のプロジェクトはすぐにまとめることもできますが、ほとんどのプロジェクトは作成までに数か月かかっています。」

オリジナルアイテムにも度々使われるYOWIEのブランドロゴは、シャノンの友人であるNathan NedorostekとブランドデザイナーのColin Smightのアイデアを組み合わせたもの。「5年近く経った今でも、私はロゴが大好きで、ブランドにはっきりと表れていると感じています」

ーインスタを見ているとお店のイメージが強いのですが、YOWIEではデザインワークも行っているんですよね?

「フィリーにあるショップの運営だけでなく、ブルックリンにある〈Ethel’s Club(エセルズクラブ)〉や、フィラデルフィアの〈The Deacon(ザ ディーコン)〉などのホスピタリティクライアント向けに、クリエイティブ・アートディレクション、インテリアデザインのコンサルティングなども行っています。」

YOWIEが手掛けているアートディレクションの一つ、ブルックリンの〈Ethel’s Club〉。

ーお店の運営以外も積極的に行っている理由は何でしょう?

「YOWIEを決して一つのことだけでは知られないブランドにしたいと思っているからです。ファッションブランドのデザイナーとして働いていた頃、私を含め、多くのデザイナーは『一つのカテゴリーやスタイルしかデザインすることが許されない』と感じていました。そんな過去のキャリアへの反抗として、YOWIEは縛られずに、どんどん拡張させていきたいと思っています。」

ーYOWIEはフィラデルフィアのコミュニティを作ることにも力を入れています。オープンから4年経ち、フィラデルフィアのアートシーンに何か変化はありましたか?

「さあ、どうでしょう。フィリーに引っ越してからの4年間で自分のスペースやお店を作る人は増えましたが、ここのアートコミュニティはまだ近所やメディアによってかなり細分化されています。コロナウイルスの収束後に、人々がもっと集まって、ジップコード(郵便番号)やサークルから抜け出し、より大きなコミュニティで体験して共有することを願っています。」

ーその理想とするコミュニティを作るために、2020年にはクラウドファンディングも行っていました。これについて詳しく教えてもらえますか?

「YOWIEは2021年にフットプリントを拡大し、ブティックホテルや写真スタジオスペースの開設、小売店の拡張を行う予定です。クラウドファンディングの目的は2021年後半にオープンする新しいスペースのフルタイムポジションをつくること。嬉しいことにキャンペーンは成功して、最初のフルタイムのデザインアシスタントであるシエラを雇うことができました。」

ーその新しいプロジェクトに向け、いま動いていることはありますか?

「現在、2021年初頭にパートナーの協力を得て、購入したいと考えている建物と契約を結んでいます。1月からブランドパートナーの売り込みに取り組み、2021/2022年春までに新しいスペースの準備が整うことを目指しています。」

Info
YOWIE
住所:716 S 4th St, Philadelphia, PA 19147, USA
営業時間:12:00~18:00(木 13:00~17:00)
定休日: 月曜、火曜、水曜、日曜
@helloyowie※現在コロナウイルスの影響で店内での買い物は不可、ピックアップのみ対応

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