■ネット通販最大手のアマゾンは21日、ロサンゼルス国際空港からほど近いラデーラハイツ地区に同社が開発した食品スーパーの「アマゾン・フレッシュ(Amazon Fresh)」7店舗目をオープンした。
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アマゾン・フレッシュはアマゾン傘下のホールフーズ・マーケットとは別事業のコンベンショナル食品スーパーだ。ホールフーズが扱わない一般的な食品を販売し、ハイテクショッピングカートで利便性を向上しながらボピスなどのオムニチャネルにも対応する。
ロサンゼルスでは最新店となるアマゾン・フレッシュ・ラデーラ・ハイツ店(6855 S La Cienega Blvd, Los Angeles, CA 90045)は抜群のロケーションから観光地化しそうなのだ。
アメリカ西海岸の主な玄関口となるロサンゼルス国際空港では日本を結ぶ多くのフライトが発着している。JALやANAなど日本からのフライトの多くがトム・ブラッドレー国際線ターミナルに到着するのだ。
同ターミナルからバスなどの移動車を使えば10分強でアマゾンの食品スーパーに行けることになる。
空港を出発し南北に走るセプルベダ大通りに乗り換え、イン&アウトバーガーを左に見ながら、その先にあるラ・ティエラ大通りを右折して6分ほど進めば右手に見えてくる。
流通関係者やIT関連のビジネスマンにとって視察のメッカになるだけでなく、観光で訪れる旅行者にとっても人気の観光スポットになりそうなのだ。
ロサンゼルス国際空港近くの定番の観光地といえばヨットハーバーのマリーナ・デル・レイがある。アマゾン・フレッシュ・ラデーラ・ハイツ店はアクセスの良さから、フィッシャーマンズ・ヴィレッジにもフリーウェイを使えば12分で行くこともできる。サンタモニカやハリウッドのへの中継地点でもある。
アマゾン・フレッシュでは店内のカメラ撮影に対してうるさくないことで、日本の旅行社にとっても観光資源化できるのだ。
アマゾン・フレッシュといえばスマートショッピングカート「アマゾン・ダッシュカート(Amazon Dash Cart)」だ。
ダッシュカートはコンピュータービジョンを内蔵した4つのカメラに重量センサー、タッチスクリーンを搭載した世界最先端となるショッピングカートだ。ダッシュカートを利用することでレジ行列に並ぶことなく買い物ができ、買い物中も常に合計金額を確認できるようになっている。
旅行代理店も「世界最先端のハイテクカートを使ってアマゾンの食品スーパーで買い物できる」とPRしそうだ。
ダッシュカートの使い方はアマゾン・アプリからアマゾン・フレッシュのQRコード表示させ、ダッシュカートのスキャナーで読み込ませれば利用者のアカウントとダッシュカートが紐付き買い物ができるようになっている。
あとは商品をカートに入れる際、商品バーコードを搭載するカメラに向けてカートに入れていくだけだ。
カートに商品を入れると、軽いチャイム音とともにカートのライトが白く光り、スクリーン上のショッピングカートに商品名や数量、価格が表示される。
コンピュータービジョンが商品を認識するだけでなく、重さから商品の個数も計算する。したがってスキャンしチャイムがなっても商品をカートに入れなければスクリーンに表示されることはない。
一方、カートが商品バーコードを認識できなければ、「ピッピッピッ」のビープ音にオレンジ色に光り、カート内カメラで撮影した商品画像(撮影できない場合もある)と「認識できませんでした(We didn't Catch That)」がスクリーン表示される。
認識できなかった場合、商品をカートにゆっくりと入れることで認識される他、スクリーンに「青果(Produce)」「バーコードアイテム(Barcode Item)」、かばんやバッグなどの「個人の所有物(Personal Item)」をタップしマニュアル入力する。
野菜や果物などの量り売りではスクリーン上にある「商品コードを押す(Add PLU Item)」をタップし、カートに入れると自動的に質量を量り、価格を表示する。
カートから商品を出すと逆に「何を取り出しましたか?(What did you remove?)」にカートリストが表示され、そこから選ぶことになるのだ。
買い物が終了すればダッシュカート専用の通路「アマゾン・ダッシュカート・レーン(Amazon Dash Cart Lane)」を通るとスクリーンが緑色に変わり「完了しました(You're all set)」とともに合計金額が表示され同時にメールでeレシートが届くようになっている。
こういった一連の買い物体験を動画で撮影することも可能だ。インスタ映えの写真も撮影できれば、旅行社も観光客をアマゾン・フレッシュに連れて行きやすい。
コロナが明ければ日本からの観光客も徐々にロサンゼルスに戻ってくる。新たな観光地で多くの観光客がアマゾンの食品スーパーにやってくることになるのだ。
トップ画像:ロサンゼルス国際空港近くにあるアマゾン・フレッシュ・ラデーラ・ハイツ店(6855 S La Cienega Blvd, Los Angeles, CA 90045)。
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アメリカの食品スーパーはお土産を買うのに適しているので日本からの観光客に好評です。アマゾンが開発した食品スーパーはまだ日本にもなく話のネタにもなり人気になります。日頃からアマゾンを利用している人なら女性や主婦に限らず、一度はアマゾン・スーパーに行ってみたいと思うでしょう。一般的に店内のカメラ撮影は禁止されていますが、店内撮影についてアマゾン・フレッシュはうるさくありません(最低限のエチケットは守ってくださいね)。世界最先端となるアマゾンのハイテクカートも動画での撮影も可能です。「いいね!」を付けてもらえるような、見栄えのする写真をたくさん撮れるのです。そのアマゾン・フレッシュがロサンゼルス国際空港の近くにできたので、間違いなく観光地化するというが後藤の予想。アクセスの良さから空港から市内観光へのファースト・ストップになります。(いつになるかわかりませんが)コロナ終息後に、日本を含めアジアからの団体客を店内で多く見かけそうです。
そのうちYouTube動画にダッシュカートの使用感だけでなく「アマゾン・フレッシュお土産ベスト5」がアップされます。ただ迷惑系の方は勘弁してくださいね(笑)。
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