ロゴデザインに関して調べていたところ、日本の大手企業のロゴのその多くが、文字ベースであることに気が付いた。
というよりも、国外のブランドの多くが、ロゴのリデザインを通じてシンボルやアイコンっぽいものに変革している。
世界的に見ると、ロゴもDXしている
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この大きな理由としては、デジタルサービスの普及がどんどん進むにつれて、ロゴが利用されるシーンが、紙媒体よりも、スマホやパソコンを中心としたデバイスの画面の中に移ってきているから。
もしくは、逆にTwitterやSlackのようなスタートアップなどは、フルスケールのロゴよりもアイコンだけの方が認知度が高くなっているケースも少なくない。
国別ブランドロゴの傾向【アメリカ, 日本, 中国】
リサーチを進めていくと、ブランドロゴは国によって特徴があることがわかった。そして、日本企業のロゴはアメリカや中国の企業のものと比べても、特に文字文字している。
それでは、ぞれぞれの国の代表的な企業ロゴを見てみよう。
代表的なアメリカ企業のブランドロゴ
多くの企業のロゴが事態とともにリニューアルされ、現在その多くがシンボル部分をメインに利用されている。
スターバックス、Nike, Appleに代表されるように、元々はシンボルと文字ので構成されていたロゴから、文字部分を外したケースも少なくない。
シンボルマークが中心になっている理由として、多くの企業が最初からグローバル市場をターゲットにしており、アルファベットが読めないユーザーも考慮しているからだと考えられる。
代表的な日本企業のブランドロゴ
次に、代表的な日本企業のロゴを見てみる。多くのロゴが文字のみで構成されており、色も赤、青、黒が主流だと見て取れる。
利用フォントとしては、Panasonic, Hitachi, Toshibaに代表されるように、Helveticaのケースが多いのがわかる。
文字ベースが多い理由として考えられるのは、創業年数の長いトラディショナルな企業であること、古き良きCI (Corporate Identity) の概念が強く、ロゴのリデザインをあまり行っていないこと。
それに加え、アナログな商品を展開している企業において、ブランドのデジタルシフトが進んでいないことなどだろう。
参考: DX化の真の狙いはライフスタイルブランドへの変革にあり
代表的な中国企業のブランドロゴ
もう一つの面白い観点として、中国企業のロゴの多くに動物をモチーフとしたマスコットキャラクターが利用されていることが挙げられる。
多くの場合、動物のキャラ+社名の文字になっているが、その文字は中国語である。
このスタイルが採用されている理由としては、新しい企業が多い、親しみやすさ重視、デジタルサービスが中心、国内需要をメインターゲットにしていることなどが考えられる。
参考: サンフランシスコのデザイン会社から見た中国企業の優位性
国ごとで異なるロゴのスタイル
どんな企業でも今後は “アプリ化” していく
このように、それぞれの企業の “出身国” によってブランドロゴのスタイルが異なることがわかる。ブランディング自体が企業のビジョンやストーリーの具現化であることからも、多くの企業が時代に合わせてロゴのリデザインを進めている。
日本でも多くの企業がDXを推進しているが、今後はどのような企業でもテクノロジー企業になっていく必要がある。極端に言うと、全ての企業がユーザーにとって “アプリ化” することが求められるだろう。
リブランディングを行う際は、その辺りの変革も加味して進めたいところだ。
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