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コーラのボトルに隠された世界最高峰のデザイン要件とは

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素晴らしいデザインを作り出すには、優れた前提条件が必要となる。そのまず第一歩が、デザインブリーフと呼ばれるもので、日本語でいうデザイン要件がそれにあたる。

そこでは、期待値の設定、ターゲットの選定、目的の明確化、最終的なゴール等が明確に定義され、デザインをするための指針となる。

>>デザインブリーフの役割とその作成方法

世界で一番素晴らしいデザインの要件定義

おそらくこれまで世界中で何百万、何千万も作られてきたデザインの要件定義の中でも、最も優れているものがある。

それは、コカ・コーラの瓶のデザインに関するもの。

1915年に作成され、それにより現在のコーラのボトルのデザインが生み出されるきっかけとなった。

そこに書かれていた要件は非常にシンプルかつ、クリア。

暗闇で触っても、地面に割れた破片を見るだけでも、一瞬に認識できるぐらい個性的なボトルをデザインせよ。

以上がコカ・コーラのボトルをデザインする際の要件定義。

グダグダと細かな内容よりも、ブランドをユニークな存在にするために、消費者が一瞬で識別できるぐらいの価値を生み出すのがデザインの目標になった。

というのも、それまでのコーラのボトルは、汎用のボトルにブランドロゴの入った菱形のラベルを貼り付けていただけで、それだけではコピー製品との差別化が難しくなっていた。

初期の頃は汎用性ボトルにラベルを貼り付けているだけだった
初期の頃は汎用性ボトルにラベルを貼り付けているだけだった

普遍的なブランド価値を生み出したボトルのデザイン

このクリアなデザイン要件を元に生み出されたのが、皆さんもご存知のあの瓶ボトル。

そのアイコニックな造形は触っただけでも、割れたガラスのかけらを見るだるだけでも一瞬でコカコーラのものと判別が可能。

デザインされた同年には特許申請がされ、特許が切れた後も、この形状はコカ・コーラのブランドに欠かせないものとなり、1961年に商標として認定された。

それから100年以上が経過した現在もこの形状はコカ・コーラのロゴと共にブランドを形成する重要な資産となっている。

1915年に登録されたコカ・コーラのボトルデザイン特許申請書類の一部
1915年に登録されたコカ・コーラのボトルデザイン特許申請書類の一部

パッケージのデザインが消費者に与える影響

ちなみに飲料のボトルや缶のデザインは、ブランド価値形成に加え、消費者心理にも具体的なインパクトを与えている。

セブンアップの消費者による味覚テストでは、パッケージデザインに黄色の着色料を15%多く使用した缶を飲んだときに、レモンの風味がより強く感じられたと回答した。パッケージの色や形、フォント、テクスチャーなどのデザイン要素はブランド体験に大きな影響を与えている。

デジタルの時代になっても、消費者向けプロダクトにおいてはパッケージのデザインの重要性は変わらない。むしろ数少ないリアル体験の一つになるため、より重要になっているという考え方もあるだろう。

>>D2Cの開封体験デザイン – ブランドに学ぶカスタマーと繋がる方法

おまけ: このシルエットのボトルは何でしょう?クイズ

このように、ボトル一つとってみても、そのブランドを体現する重要なクリエイティブ要素となる。

実は世の中にはコカ・コーラ以外にもユニークなボトルの形でそのブランドを喚起させている例がいくつある。

下記のボトル、どのブランドかわかりますか?

答え:

  1. Jack Daniel’s
  2. クマさんハチミツ
  3. ペリエ
  4. Patron テキーラ
  5. ハインツケチャップ
  6. キッコーマン醤油
  7. コカ・コーラ
  8. タバスコ
  9. ヘネシー XO

>>有名ブランドロゴの中に隠された秀逸なメッセージ

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