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■ネット通販最大手のアマゾンは28日、家庭用の見回りロボット「アストロ(Astro)」を発表した。
障害物を避けて自律走行するアストロにはAIスピーカーのアレクサが搭載されており、声で指示でき、留守宅の室内をパトロールしたり、自宅の周囲を見回ったりできるほか、音楽を流して利用者と一緒に踊ったりもする。
長さ42センチメートル、幅25センチメートル、高さが44センチメートルとなるアストロにはマイクやスピーカーを内蔵し、表情を作り出すタッチスクリーンに1メートル以上伸びるペリスコープカメラを搭載している。
センサーを内蔵していることで周囲の環境を把握しながら自律走行し、家の中に「立ち入り禁止区域」を設定したり、「邪魔をしないで」の機能をオンにすることで、稼働区域を制限できる。
ディスプレイを使ったビデオ通話や室内の様子のライブビューなどにも対応する。
1メートル以上の高さにも伸びるペリスコープカメラを使い外出先から高い位置にある様子も伺えるようにもなっている。
またアストロはビートボックスを披露したり、楽しげな音を出すことに加え、パーソナリティを表現する目もタッチスクリーンに映し出す。
発表時に披露されたアストロのPR動画では「アストロ、ついてきて(Astro, Follow me)」と呼びかけると、ユーザーの後を追いかけながらビデオ通話を続けたり、ペリスコープカメラを使って外出先から部屋の様子を確認している。
アストロにはカップホルダーもあり、家の中にいる家族にお菓子や飲み物など小さなものを運ぶよう指示することもできる。
昼夜問わず動き回ることを制限する「邪魔しないでください(Do not disturb_」モードもある。
ただアストロは3輪車であることから、階段を上ったり段差や凸凹のある場所での走行はできない。
アストロにはホームセキュリティ機能で月会費20ドル(年会費200ドル)のサブスクリプション「リングプロテクト・プロ(RingProtect Pro)」と組み合わせることで、留守時の自動パトロールも設定可能だ。
センシング技術により、煙や一酸化炭素検知器のアラーム音、ガラスの破損音などの異常があればユーザーに通知する仕組みとなっている。
アストロの価格はベータ版プログラムにて999.99ドルで販売し招待制での購入申し込みを受け付ける。6ヶ月間無料となるリングプロテクト・プロもついてくる。
セキュリティロボットでは、1年前のハードウェア発表イベントで発表された屋内型防犯用セキュリティカメラ内蔵ドローン「リング・オールウェイズ・ホームカム(Ring Always Home Cam)」がようやく発売される。
ドローンは留守宅時に家の中を障害物を避けながら自律的に飛行することで、ドローンのカメラが捉えた自宅内の様子をスマートフォンでモニターすることができるというものだ。
リング・オールウェイズ・ホームカムは利用者が事前に設定したルートを飛行するようにスケジュール管理も可能。
例えば留守中、ストーブや電化製品等をちゃんと切っているか、窓は閉まっているか、玄関のドアのカギがかかっているかを飛び回って確認できるのだ。
もしくは泥棒が入ったときなど、室内の動作を感知して自動で飛行する。飛行ノイズも小さくないので、空き巣狙いを驚かす効果もあるという。
ただし小型ドローンは手動で飛行させることはできず、飛行中に一度だけ録画を開始するようなデザイン。プライバシーに配慮しており、本体の充電ケースにドッキングしているときには、カメラのレンズは物理的にブロックされる。
リング・オールウェイズ・ホームカムの価格は249.99ドルも、28日から発売となっているが招待制で、販売は制限されている。
なおアマゾンは同日、アストロの他に15.6インチで1080pディスプレイを搭載した壁掛掛け型エコーの「エコーショー15(Echo Show 15)」や子ども用ビデオ通話デバイス「アマゾン・グロウ(Amazon Glow)」などの新製品を発表している。
トップ動画:家庭用自律走行ロボットの「アストロ(Astro)」のPR動画。「アストロ、ついてきて(Astro, Follow me)」と呼びかけると、ユーザーの後を追いかけながらビデオ通話を続けたり、ペリスコープカメラを使って外出先から部屋の様子を確認している。
セキュリティロボットでは、1年前のハードウェア発表イベントで発表された屋内型防犯用セキュリティカメラ内蔵ドローン「リング・オールウェイズ・ホームカム(Ring Always Home Cam)」がようやく発売される。
2020年9月26日 - 【アマゾン】、問題作のIoT製品を発表!ペットをノイローゼにする爆音防犯ドローン?
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。屋内型セキュリティカメラ内蔵ドローンについて後藤は1年前「問題作というより失敗作」と指摘しました。失敗かどうかはこれから判断されます。発表から発売まで長い年月をかけ、招待制という販売を絞ったことは問題作といっていいでしょう。室内を飛び回るイノベーションは失敗だと思っています。防犯用にはカメラを増やせばいいだけです。250ドルという価格もありガジェット好きにしか受けません。そもそも家中を飛び回らせるには全てのドアを開けておかなければなりません。カメラを各部屋に設置したほうが早いし安い。同じことは見回りロボットのアストロにも言えます。こちらは通常価格で1,500ドル!と超高価。それこそ家中にカメラを付けられるほどの値段がします。一方で階段は登れないし、段差もダメ。アストロもドローンと同様、用途が限られています。1メートルも伸びる潜望鏡のようなカメラをいつどこで使うのかも理解不能。PR動画にあるようにアライグマがよく出没するような地域でも不要でしょう(笑)。
アストロはアマゾン・フレッシュにあるアマゾン製品のデモコーナーで人気になります。お客から「アストロ、トイレを教えて」等、アマゾンの食品スーパー内を案内するマスコット的存在になりそうです。
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