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資源の循環型産業を目指すプラットフォーム「BIOLOGIC LOOP」とは?

BIOLOGIC LOOP
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資源の循環型産業を目指すプラットフォーム「BIOLOGIC LOOP」とは?

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今日、環境問題への取り組みが企業の課題の1つとなっている。ファッション業界においては、衣服の生産コストの削減や廃棄の際のCO2の排出をいかに抑えるかが問題視されてきた。その解決に有効な手段として、リサイクルによる資源の循環がある。

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この資源の循環プラットフォームとして注目したいのが「BIOLOGIC LOOP」である。天然繊維だけでなく、この度、ポリエステルの循環にも着手した勢いのあるサービスだ。今回、このBIOLOGIC LOOPを運用する株式会社BPLab代表取締役の八代直樹さんに、循環型産業の理念やその取り組みについてお話を伺った。

循環型社会のシステムを作る

株式会社BPLabが2021年8月より取り組みを開始したBIOLOGIC LOOPは、資源を無駄にせず、廃棄をしないことを目的とした繊維製品の循環プラットフォームである。この活動は一般社団法人サーキュラーエコノミージャパンと連携をしており、この運用を通じて「さまざまな企業と消費者を繋ぎ、新しい価値をつくり、ライフスタイル産業全体が循環型産業へ移行することを目指している」とのことだ。

新たな産業社会を目指すBIOLOGIC LOOPは、循環型のサービスと回収リサイクルサービスを展開している。

循環型のサービスでは、繊維製品を捨てずに再生し循環するために、商品設計から取り組みを行っている。再生や循環可能な製品にBIOLOGIC LOOP循環契約用のタグをつけることで、購入者はトレーサビリティや回収方法を知ることができるようになる。これにより資源の再生・循環サービスに参加できる仕組みが提供される。

他方、回収リサイクルサービスでは、BIOLOGIC LOOPの回収・リサイクルのプラットフォームによって繊維製品全般の回収が行われる。回収された繊維製品は分別され、マテリアルリサイクルにより株式会社BPLabが再活用していくとのこと。

両サービスの具体的な流れは、下図のようなものである。不要となった繊維製品は指定の回収場所に集められる。その後、産業廃棄物業者にて細かく混用率や色にしたがって分別され、それぞれの素材の特徴に合わせた再生の工程へと送られる。

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現在取り扱っている資源は、天然繊維とポリエステルである。たとえば、天然繊維である綿は細かく粉砕されワタ状に戻す反毛が行われる。このワタに原綿で染められているものを独自の技術で混ぜ、新たに水や化学薬品を用いずに糸にしていくという。このマテリアルリサイクルにより、綿では糸の強度の問題などから回収再生繊維含有率は40%になる。ウールについては、ナイロンを多少混ぜることで90%の再生繊維含有率が可能となっているというから驚きだ。

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ポリエステルのリサイクルを開始

BIOLOGIC LOOPは「サーキュラーエコノミーの3原則」に基づいたサービスの展開であるとのこと。その原則とは「1. 廃棄物と汚染を出さないデザイン」「2. 製品と原料を使い続ける」「3. 自然システムの再生」である。サーキュラーエコノミーにはバタフライダイアグラムというものがあり、2種類の循環が考えられている。1つは再生可能な資源の循環である「生物的サイクル」、もう1つは「技術的サイクル」と呼ばれる枯渇性資源の循環である。

この観点から、BOLOGIC LOOPは天然素材の循環から事業を展開してきた。その理由の1つには、古来より日本では天然繊維を再生して使う文化が根付いており、再生技術も発達していたことがあったようだ。運用していくなかで、合成繊維の衣服の流通が多いことに気づき、また循環の要望も多かったため、国内でのリサイクル技術を持った企業を模索していたという。

上図のダイアグラムにも見られるように、枯渇性資源は循環のサプライチェーンが非常に大きく、ポリエステルも再生のためには特別な設備と技術を持つ工場が必要だった。そこで、創業当初から企業の制服を中心に再生循環に取り組む株式会社エコログ・リサイクリング・ジャパンと業務連携を結ぶことで、新たにポリエステルの再生が可能になった。

現在、株式会社BPLabのサービスとして原材料の提供を行っているが、製品化への着手はまだ行われていない。今後、さまざまな製品化を予定しているようで、今夏には回収した再生繊維でできたタオルの販売を準備しているとのこと。

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さらなる循環型社会の実現に向けて

当初、株式会社BPLabはサーキュラーエコノミーをファッション業界で実装するためにD2Cのファッションブランドを立ち上げたが、その後、上記の循環システムを自分たちのブランドの為だけでなく、さまざまな企業や団体に使ってもらうためにプラットフォームBIOLOGIC LOOPを立ち上げたという経緯があった。今では、さらなる循環型の社会を実現するために、さまざまなプロジェクトを計画しているようだ。

たとえば、原材料面では再生のストックヤーンのサービスの構想があり、サービスのプラットフォームでもECサイトからの回収サービスを提供する予定がある。また、今後は資源ルートの可視化や透明性が重要になるため、LCA(ライフサイクルアセスメント)の算出やサプライチェーンのトレーサビリティについても計画しているとのこと。

「このような社会全体を支えるサーキュラーエコノミーは、さまざまな企業が連携し、新しいサプライチェーンの構築が不可欠」と八代さんは語ってくださった。今後、BIOLOGIC LOOPはさらなる資源の循環を可能にし、私たちの手元に再資源化された素材の製品だけでなく、新たな体験を届けてくれるだろう。

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