最近では、ファッションの一部としてメガネやサングラスを取り入れる人が増えてきた。元々は視力の補助として用いられてきた医療機器であるが、時代と共にそのあり方は変化している。では、このデジタル技術やAIが発展してきた現代において、アイウェアはどのようなアイテムとして浸透するのだろうか。
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そこで今回、中国の通信機器大手であるHUAWEI(ファーウェイ)とのコラボアイテム「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」を発表した株式会社OWNDAYS(オンデーズ)の社長室 / PRマネージャーである重村真実さんに、アイウェアとデジタル技術の関係、そして今後の展望について話を伺った。
アイウェアとテクノロジーの共存
同社が発表した「OWNDAYS×HUAWEI Eyewear」は、「聴こえるメガネ」をテーマにしたテクノロジーの時代にふさわしいオーディオグラスだ。従来のような視力矯正としてだけでなく、耳を塞がないスマートオーディオを利用することができる。デザインもシンプルでスタイリッシュなものとなっており、アウトドアやオンライン会議などの利用にも適している。
今回のコラボに至ったのは、早くから同社がオーディオグラスの需要が高いことに気づいたからだった。これまで他社が販売してきたオーディオグラスは、大きさや見た目から普段使いには難しい印象だった。しかしながら、同社の店舗に持ち込み、度付きレンズへの交換を求める客が多かったことで、掛け心地やバランスを兼ねた自社製品の開発に着手したところ、ファーウェイから「HUAWEI Eyewear」の紹介があったという。
コロナ禍以前から商品開発は行われていたが、結果として便利に使える場面が増えていった。リモートワークでは、耳を塞がずに利用できることが非常に実用的だった。重村さんによると、「イヤフォンのように付け外しがいらず、外の音をシャットアウトせずに使用できるため、育児をしながらの作業にも役立つ」といった声が、多く寄せられたとのことだ。
AIによる業務形態の変化
テクノロジーに明るい同社は、店舗にセルフ視力測定機を備えている。社内にソフトウェアや技術開発を専門にしたチームがあり、毎年蓄積される100万人以上の処方データを元に、AIが最も適した度数を提案するサービスが提供されている。最終的な調整はスタッフが行うが、そこまでの作業はカスタマー側で完結するため、オペレーションの効率化に繋がっている。
興味深いのは、いまやリモートでの視力測定が可能になっていることだ。全国の店舗に設置された視力測定器と東京本社のコントロールセンターが専用回線で繋がれ、店舗に専門スタッフがいなくとも、遠隔でカスタマーの視力測定を行うことができる。
OWNDAYSの挑戦
重村さんによると、同社は生産性の向上のためにデジタル技術の活用に力を入れており、スタッフの業務を可能な限りデジタル化することで「目の前のカスタマーに多くの時間を提供すること」を目指してきた。
カスタマーとの向き合い方は慈善活動にも通じており、最近では小学生に向けた学業支援プロジェクトとして、石垣市、宮古島市等行政と協力し、視力測定の結果、メガネが必要と判断された児童全員へのメガネの無償提供(年1回)を実施している。
「今後はSDGsの観点からも、デジタル技術の活用はもちろん、よりいっそう社会貢献や環境への取り組みを強化していきます。現在実施しているプロジェクトの持続的なアプローチだけでなく、これからも新たな価値を生み出す企業として成長していきます。」
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