クリスタルガラスのオートクチュールとも称される「ラリック(Lalique)」が、光の芸術家として知られるジェームズ・タレルとコラボレーションし、アートピースを発表した。42点のクリスタル ライト パネルと2種類のフレグランスボトルを展開し、2023年春以降の発売を予定している。
このほどパリで行われた「Paris+ par Art Basel」で披露した。4年以上にわたる緊密なコラボレーションの結果であり、今年はラリックがアルザスに拠点を置くガラス工場の設立100周年の節目の年の発表となった。
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2種類のフレグランスボトルは「レンジ ライダー」(100点限定、税込517万円)と「パープル セージ」(100点限定、税込517万円)。タレルはアメリカ出身の作家ゼイン・グレイによる西部劇「Riders of the Purple Sage(邦題:ユタの流れ者)」で描写されたアメリカ西部の美しさにインスパイアされたデザインを描き、ラリック職人により完全ハンドメードで色彩の濃度と同一性を保持しクリスタルの均一な厚みを実現した。さらに、タレルがラリックの調香師と共同で手がけ、レンジ ライダーはセージで傷を付けたレザー チャップス、ペッパー、アンバー、シトラスなどアリゾナのナチュラルな香りだ。パープル セージはフルーティー、ムスキーな香調を帯び、その後パープル セージ、マンダリン、グレープフルーツ、ルバーブへと移る。
ライトパネル「クリスタル ライト」(42点限定、2420万円)は、2013年にグッゲンハイムで展示したタレル によるインスタレーション「Aten Reign」から着想を得ている。パネルには透明なクリスタルを使用し、波紋のような色彩は背後のスクリーンで生み出している。デザインはだまし絵のように催眠的な視覚効果をもたらし、興味深い奥行きを備えている。
ラリックグループ会長であるシルヴィオ・デンツは「これは、比類のないエレガンスとモダニティを表現する芸術的冒険である。そして直ちにタレル氏とのコラボレーションを考えた。ラリック アートの権威あるサークルに偉大な名が加わり寄与することを、誇りに思い非常に嬉しく感じている」とコメントした。
またタレルは「ラリックの工場で熟練の職人を目の当たりにし、その妙技に魅了された。そして今回、初めてフレグランスをデザインした。嗅覚は他のどの感覚よりも記憶を引き出してくれる上、フレグランスの創出は既知の世界を創ることに少し似ていると感じた。ルネ・ラリックのように、これからも光を求め続けていく」と語った。
◾ラリック:公式オンラインショップ
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Image by: ラリック
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