ハトにも薬物の運び屋として活躍してきた長い歴史がある。
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カナダの刑務所の敷地内で、覚醒剤の入った小さなリュックをくくりつけられたハトが発見された。鳥類には、麻薬の運び屋として活躍してきた長い歴史がある。
このハトは2022年12月下旬、ブリティッシュコロンビア州アボッツフォードの療養施設〈Pacific Institution〉で捕獲された。
カナダ刑務官組合(Union for Canadian Correctional Officers)の太平洋地域代表、ジョン・ランドル(John Randle)氏は、鳩が中庭に来たとき、刑務官がその背の小さな包みに気づいた、とCBCニュースに語った。包みの中身は30グラムの覚醒剤だった。
「彼らはドラッグを背負ったハトを刑務所の角に追い込まなければなりませんでした」とランドル氏。「ハトを捕まえるのが一体どんなものなのかは、皆さんも想像がつくでしょう」。ハトの捕獲には〈かなりの長時間〉を要したと彼は説明する。薬物を押収した後、ハトは解放された。
メディアはカナダ連邦矯正保護庁(Correctional Service of Canada)がこの事件を調査していると報道している。
かつて禁制品の運び手は刑務所職員、訪問者、手紙、ドローンなどが多かったが、ハトにも──おそらく小さなリュックを背負った──麻薬の運び屋として活躍してきた長い歴史がある。
1930年2月2日のニューヨーク・タイムズ紙には、コカインと思しき薬物のカプセルを足にくくりつけられたハトが南米との国境で問題になっているとの記述がある。周りをハトに囲まれるのはどんな時でも可能な限り避けたい。麻薬取引に携わっているならなおさらだ。
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タイムズ紙によれば、密輸業者が自ら、長距離を飛行し小屋に帰ってくることのできる伝書バトを飼育していたという。ハト管理資源センター(Pigeon Control Resource Center)によれば、ハトは1日に最長700マイル(約1127キロ)飛行できるという。
放送局アル・アラビーヤによると、2017年、178個の錠剤を背負ってイラクからクウェートへ向かう伝書バトが、税関付近でクウェート人職員に捕えられたという。この錠剤はケタミンであるともエクスタシーであるとも報道されている。
さらに、忘れてはいけないのは、2015年にコスタリカで警備レベルが最も高いレフォルマ刑務所にウィードとコカインを運び込もうとしたところを捕えられ、その様子がネットミーム化したハトだ。このハトはのちに、動物専用の更生施設へと送られた。
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