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表参道の中華エスニックレストラン「ブルー ザ スリー」をレポート

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ブルー ザ スリー 表参道/南青山3丁目、クールに燃えるドラゴン

表参道から青山通りを渡り、外苑方面に歩いてすぐ。ポルシェのショールームを過ぎて小道を入った裏手に「ブルー ザ スリー(BLUE THE THREE)」はある。壁面のロゴとドラゴンの看板が印象的な中華エスニックだ。

外観と内観、ともに中国をベースとしながら無国籍な設え。1F〜3Fまで、洗練されていながら良い意味で節操がない世界観が、近未来のSF映画に出てくるような雰囲気を醸し出していて、懐かしさと新しさが同居した空間になっている。統一感の中に、あえてチグハグな違和感を忍び込ませているのが店舗の魅力だ。

しかし、料理は本格派。厨房には中華の名店・銀座アスター本店を始め、数々の店でその腕を奮ってきたこの道30年以上の料理長が控えている。絶品の創作中華が堪能でき、肝心な胃袋はガッチリとグリップしてくれる。

餡かけに赤味噌を使い、野菜がふんだんに盛られている「ブルー ザ スリー麺」はその名が示すように店の個性を凝縮した逸品と言えるだろう。あっさりとした醤油ベースのスープに味噌のコクが溶け出して、新感覚の味わいが絶品。シメの一杯にも最高だ。餃子をつまんでみれば、鶏肉と梅しそを使ったあっさり餃子に驚くはず。定番の中華にひとひねり、料理長のアイデアを加えたメニューは通いたくなるほどおいしい。お酒のメニューも豊富で、ナチュールワインやクラフトビールまで扱っているのも嬉しい。

表参道・青山で本格的な中華・エスニック料理。と聞くとちょっと財布が心配になったり敷居が高いイメージがあるかもしれない。しかし、そんな先入観を空間と料理でひっくり返してくれる新機軸の街中華が「ブルー ザ スリー」なのだ。青山の街で新たに灯った中華の火は、静かにクールに燃えている。ぜひ一度お試しあれ!

Text:Tomohisa Mochizuki
Photo:OMOHARAREAL編集部

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