オンワードホールディングスが、繊維専門商社のサンマリノの発行済み株式を追加取得した。異動前の4000株(5.1%)から3分の1以上となる2万6800株(34%)の所有となったため、特別決議への単独否決と株主総会特別決議の可決要件が可能となる。今回の追加取得は資本業務提携の深化を目的としており、企画・生産構造改革を加速させていくという。
オンワードホールディングスは、2021年にサンマリノと資本業務提携。原材料調達から顧客まで一気通貫したサプライチェーンの構築を進め、素材・資材調達の一元化などにより顧客満足の向上を図ってきた。今後は、アパレル業界における新たな生産モデルを構築すべく、商品企画、生産と物流プラットフォームを含む製品ライフサイクル管理(Product Life-cycle Management、PLM)を両社で促進。デジタル流入による製品生産の迅速化と価格の適正化を実現し、商品トレーサビリティの向上を図ることで、余剰在庫を作らない基盤の強化を目指していくという。
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