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資生堂が、バイオベンチャー企業のちとせグループに10億円を出資し、研究開発を中心とした戦略協業契約を締結すると発表した。ちとせグループが持つノウハウを活用し、藻類を利用した化粧品原料および化粧品容器にかかる原料の開発、量産化、将来的な食品産業に活用できる原料開発などを視野に入れ、循環型のモノづくりを加速する考え。なお、ちとせグループへの出資の具体的な方法は、同グループを統括するシンガポール法人CHITOSE BIO EVOLUTION PTE. LTD.,の株式を取得する形で行う。
ちとせグループは世界のバイオエコノミーをリードするバイオ企業で、藻類基点のサステナブルな新産業を構築するプロジェクト「MATSURI」を主導。藻類は太陽の力を元に、二酸化炭素からタンパク質・脂質・炭水化物などの多様な有機物を効率的に生成するほか、砂漠や荒地のような農業利用が難しい土地でも生産可能、かつ、陸上植物と比較してバイオマス生産効率が高く、新たな資源として注目されている。同プロジェクトでは、藻類生産の大規模化および多角的な用途研究開発を、さまざまな企業の協力のもと推進。本計画にともなう研究開発用途として、2023年3月に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金に、総額500億円規模(予定)の事業として採択されるなど注目を集めている。
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資生堂は、藻類が持つポテンシャルを最大化し、資源を枯渇させることのない、地球のシステムと一体となった循環型モデルをちとせグループと共に築くため、2022年4月から同プロジェクトに参画している。
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