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衣は家、糸は建材
南青山のアニエスベー ギャラリー ブティックにて、パリ在住のアーティスト・盛圭太の個展「眠たい名前」が、2023年9月16日(土)から11月5日(日)の期間で開催される。
盛圭太は、1981年北海道生まれのアーティスト。多摩美術大学卒業後渡仏し、現在はパリに在住している。線の始まりを糸とする仮説から、糸を紙や壁の上にグルーガンで張る独自の手法を用いたドローイングシリーズを制作。国内外のさまざまな展覧会で作品を発表している。
盛は『衣を家に例えると、糸は建材を司る』と語り、その言葉通り、彼のドローイングには建築設計図のように緻密で幾何学的な形状が現われる。本展では、身体から離れた事物や風景に名前を付けることによって、糸がポートレートになり得る可能性を試み、目に見える姿形が変化するとはどういうことなのかを模索する。起源や由来から解き放たれ現れて、名付ける途端に雲の形のように変幻する作品。鑑賞者は、構築と瓦解の様相をもつ“途上の光景”を見つめることとなるだろう。
アパレルブランドのアニエスべーにとって、象徴的な存在でもある“糸”。アーティスト、ブランド、鑑賞者、そして南青山の街を強く結ぶ展覧会となりそうだ。
■クレジット
画像2:Detail: Bug report (Circuit), 2022,Cotton thread & silk thread, copper thread, Caran d'ache on paper,© ADAGP Keita Mori,Courtesy the artist and rin art association, Takasaki
画像3:Strings, 2016,Cotton thread & silk thread, acrylic, caran d'ache on canvas,70 x 70 cm,© ADAGP Keita Mori, Photo. Rebecca Fanuel ,Courtesy the artist and Galerie Catherine Putman, Paris
画像4:Bug report, 2020 ,Cotton thread & silk thread on wall,Exhibition view Museum of Contemporary Art Tokyo,«The Potentiality of Drawing»,Tokyo,Curator: Naoko Seki,Production support: Asahi Shimbun Foundation
画像5:Bug report, 2021,Cotton thread and silk on wall,Exhibition view «Poly-m»,Centre d’art contemporain de Pontmain, Pontmain,© ADAGP Keita Mori, Photo. Guillaume Ayer ,Courtesy the artist and Galerie Catherine Putman, Paris
◾️概要
盛圭太 個展「眠たい名前」
開催期間:2023年9月16日(土)〜11月5日(日)
営業時間:12:00〜20:00
開催場所:アニエスベー ギャラリー ブティック
住所:東京都港区南青山5-7-25 ラ・フルール南青山2F
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