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「演者ではあるけれど、作り手の葛藤を理解したい」 伊藤万理華、憧れを追い続ける

「演者ではあるけれど、作り手の葛藤を理解したい」 伊藤万理華、憧れを追い続ける

クリエイティブプラットフォーム
QUI

がけっぷちの女性2人が、厳しい現実に直面しながらも“プロの仕事”をまっとうしようと奮闘するヒューマンコメディ『女優は泣かない』。
なりたい自分と現実のギャップにもがく若手ディレクターを演じる伊藤万理華は、自身の仕事やコンプレックスとどのように向き合ってきたのか。

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作る人たちやその葛藤に興味がある

ー QUIで伊藤さんに取材させていただくのは、映画『サマーフィルムにのって』と『もっと超越した所へ。』に続いて3回目ですね。覚えていますか?

もちろんです。いつもおしゃれに撮っていただきありがとうございます。でもソロでは初めてです。

ー 言われてみればそうですね。前出の2作も大好きな作品でしたが、最新の出演映画『女優は泣かない』もめちゃくちゃ刺さりました。

ありがとうございます。

― 俳優としての伊藤さんはもちろん、伊藤さんの出演作自体もすごく魅力的だなと思うことが多いんですけど、出演する作品を選ぶ際の基準ってあるんですか?

基本的にはマネージャーさんと相談しながら決めています。もしその役を自分以外の誰かが演じていたら悔しいなという気持ちで選ぶこともあるかもしれません。

― 本作で伊藤さんが演じたのは、ドラマ部志望の若手ディレクター・咲。彼女をどのように捉えて演じましたか?

(蓮佛美沙子さん演じる)女優の梨枝と若手ディレクターの咲。どちらも、有働(佳史)監督自身を投影しているように感じました。とくに咲には、監督が作り手として抱えてきた葛藤が詰まっているのかなと。その思いや物語を代弁したいという気持ちで取り組みました。

― 有働監督の思いを想像しながら役に向き合った。

そうですね。私は作る人たちや作る過程、そこで生まれる葛藤に興味があります。咲のように本当はこういうなりたいけれど、今は我慢してやるべきことをしなきゃいけないみたいな人って、きっといっぱいいると思うんです。その気持ちすべてを背負えるわけではありませんが、自分が咲としてその葛藤と戦えてよかったです。

― 伊藤さんは俳優としても、クリエイターとしても活躍されていて、本当に両方の気持ちが理解できるんだろうなと思いました。

私は演者側だけれど、制作側にもすごく興味があって、理解したい気持ちが強くて。だから、自分が俳優というのは不思議な感じです。

― じゃあ、俳優って言われるとちょっと……

演じることは好きですが恥ずかしいです(笑)。同じチームとして関わっているという感覚が、今回の作品を経てより強くなりました。

― 本当に『女優は泣かない』を観ると、作品というものは制作も演者も関係なくみんなで作るものなんだって実感できますよね。

はい。実は葛藤し、相談しながら撮っている。そういう裏側っぽいところをリアリティとして楽しんでほしいです。

作品を背負っていく責任を持たなければいけない

― 作品の随所に「プロとして」という言葉が出ていましたが、伊藤さんは普段からプロであることを意識することはありますか?

プロという言い方が正しいのかはわかりませんが、ちゃんとしなきゃと自覚し始めたのが、グループを卒業したぐらいからです。1人になってやっと責任感が芽生え、年齢が上がっていくにつれて責任のある役も経験させていただいて。今回の作品に関わったことでも、もっと出る側として作品を背負っていく責任を持たなければいけないな、と実感しました。

― 出演した作品から教えられることも多そうですね。

本当に、作品を通して多くのことを教えていただいています。昔は自覚がないまま舞台に立っていましたが、今は自分の関わった作品に責任を持てるようになり、これで食べていかなければ、という意識になりました。そういう意味では、何事も慎重に丁寧に進めたいです。いい加減にはできないです。

― 咲は仕事でのコンプレックスに苛まれていましたが、伊藤さんも人と自分を比べて落ち込んでしまうことはありますか?

きっと誰しもあるのでは。まったく人と比べなかった時期なんてないくらいで、咲が人に負けたくないという気持ちを告白するシーンもすごく共感できました。本当だったら一番向き合わなければいけないのは自分自身ですが、自分とは向き合わずに他人と比べてしまう。

― そういうコンプレックスや、人と比べてしまうことに対して、伊藤さんはどういうふうに向き合ってきましたか?

とくにグループにいたときは自分の強みはなんだろうってずっと葛藤してきました。この人にはこれがあるけど、私には何もない。でも私にはこれがある、というふうに探り探り生きてきました。

でも去年、本を出して個展を開催したときに自分とすごく向き合って、誰かと比べなくても、私は最初から大切なものを持っていたんだと気づけました。自分は自分なんだと。

― 自分の中に、ほんの小さなかけらでも信じられるものを持っていれば、本当は誰かと比べる必要なんてないんですよね。

そのとおりだなって。これが自分にとって大切なんだと思えるものが、その人の世界だから。私はそういう世界を守りたいなと思っています。

自分をさらけ出すことってかっこいい

― 作品を拝見して、「撮る」という行為の怖さも感じました。撮る側も撮られる側も、カメラを通してある種の狂気を突きつけ合っているというか。

もともと現場機材への憧れが強かったからか、初めてカメラの前で演技をしたときに怖さを感じることはありませんでした。ただ、メイキングなどで終始カメラが回っていたりすると「なんで撮るの?」と撮られたくない瞬間もたくさんありました。

だから撮る側と撮られる側のわかり合えなさはなんとなく理解できます。でも、それが作品になったとき、やっぱり絵に残っていてよかったと思う瞬間もあります。今回の映画では、そういう感覚がリアルに描かれていました。

― 撮るのも撮られるのも大変ですよね。

どっちも大変ですね、本当に。

― それでも俳優として続けていくモチベーションはなんでしょう?

やっぱり単純に好きなんです。映像の世界はリアルも常識も越えて、いろんなものが生まれ、何者にでもなれる。そんな世界への憧れをずっと追いかけ続けているのかもしれません。

― 最後に、これから『女優は泣かない』をご覧になる方にメッセージをお願いします。

人それぞれいろんな立場があって、いろんな思いを抱えていて。自分をさらけ出すことはすごく怖いけど、さらけ出すことって実はかっこいいことなんです。自分や他人と向き合う勇気をもらえる、そんな作品だと思いますので是非ご覧ください

Profile _ 伊藤万理華(いとう・まりか)
1996年生まれ、大阪府出身。2011年~17年、乃木坂46一期生メンバーとして活動。現在は俳優としてドラマ・映画・舞台に出演する一方、PARCO展「伊藤万理華の脳内博覧会」(17)、「HOMESICK」(20)、「MARIKA ITO LIKE A EXHIBITION LIKEA」(22)を開催するなど、クリエイターとしての才能を発揮。主な出演作品に舞台「宝飾時計」、2021年に地上波連続ドラマ初主演を務めた「お耳に合いましたら。」(TX)、「日常の絶景」(TX)、映画『そばかす』(22/玉田真也監督)、映画『もっと超越した所へ。』(22/山岸聖太監督)など。初主演映画『サマーフィルムにのって』(21/松本壮史監督)ではTAMA映画賞にて最優秀新進女優賞を受賞、第31回日本映画批評家大賞にて新人女優賞を受賞。現在放送中のドラマ『時をかけるな、恋人たち』(カンテレ・フジテレビ系)では未来のタイムパトロール隊員、『ミワさんなりすます』(NHK総合 夜ドラ)では次世代の国際派俳優など、個性豊かなキャラクターを巧みに演じ分ける。Instagram X

shirt ¥94,600 / baziszt (Diptrics 03-5464-8736), skirt ¥71,500 / VOLTAGE CONTROL FILTER (Sakas PR 03-6447-2762), necklace ¥18,500 / Marland Backus (info@marlandbackus.com), shoes ¥29,700 / ALM. (https://almofficial.com) 

Information

映画『女優は泣かない』

2023年12月1日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開

出演:蓮佛美沙子、伊藤万理華、上川周作、三倉茉奈、吉田仁人、青木ラブ、幸田尚子、福山翔大、緋田康人、浜野謙太、宮崎美子、升毅監督・脚本:有働佳史

映画『女優は泣かない』公式サイト

©2023「女優は泣かない」製作委員会

Photography : テラモト ユウ
Styling : Miri Wada
Hair&Make-up : Yuka Toyama
Art Director : Kazuaki Hayashi(QUI)
Text&Edit : Yusuke Takayama(QUI)

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