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アメリカ最大手のウォルマートが5年間で150店舗をオープン予定

アメリカ最大手のウォルマートが5年間で150店舗をオープン予定

在米28年のアメリカン流通コンサルタント
激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ

■米国内に160万人を雇用しているチェーンストア最大手のウォルマートは31日、向こう5年間で150店をオープンすることを発表した。

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150店オープンには既存店の改装も一部に含まれるが、多くは新規出店となる。ウォルマートはまた今後1年で47州にある650店を改装するという。

この計画の一環として今春にもフロリダ州サンタ・ローザ・ビーチ地区とジョージア州アトランタ地区にそれぞれネイバーフッドマーケットをオープンする。

そのほかにも小型店をスーパーセンターに増床・改装するなど新規プロジェクト12件の建設計画を最終調整中であることも明かした。

新たに作られる店舗は昨年10月に掲げた「将来の店舗」コンセプトを反映しており、改善されたレイアウトや拡大された商品選択に革新的な技術を盛り込むとしているのだ。

ロサンゼルス郊外のウォルマート・スーパーセンターでは1年以上前から改装が進められており、部門表示ではブルーを基調にしたモダンでPOPな仕様に変更されている。

商品通路のエンドではこれまでのような特価品のエンド陳列ではなく、ライフスタイルを提案する商品ディスプレイでの展開となっているのだ。

食品コーナーの入り口近くにはサンドイッチなど軽食に飲み物で括ったグラブ&ゴーを設置。

ランチなどの素早い買い物にも対応している。店舗全体に配置された新しいタッチポイントとして、QRコードやデジタルスクリーンを通じてオンラインで提供される製品やサービスの提案まで行っているのだ。

授乳中の母親のための快適で清潔なプライベートエリアのマザーズルームを導入している。

ウォルマート・ピコ・リベラ店のように改装されると同時に新規店舗では持続可能性を考慮して設計され、省エネの設備や照明、より低い電力の冷蔵庫などが含まれている。

さらにウォルマートの顧客や従業員にとって、電気自動車の所有がより便利で手頃な選択肢になることを期待し、高速充電ステーションのネットワークの開発に取り組むのだ。

 一方、新規に150店増えると言っても実はウォルマートは過去5年で150店以上減らしているのだ。

2019年1月期の店舗数の内訳はスーパーセンターが3,570店、ディスカウントストアが386店、ネイバーフッドマーケットが813店と合計で4,769店あったのだ。

しかし直近の2023年10月31日時点ではスーパーセンターが3,560店、ディスカウントストアが361店舗、ネイバーフッドマーケットが675店舗、小型フォーマットが20店舗となり合計で4,616店となる。

つまり約5年前と比べて153店舗も少なくなっているのだ。

したがって150店舗を新たにオープンするといってもいわゆるチェーンストア理論の多店舗展開による成長をもとにしたものではないことがわかるだろう。

そもそもウォルマートは過去5年にわたり店舗数を減らしていても成長を維持していたのだ。

直近の決算となる8月~10月期、ウォルマートUSの既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は4.9%の増加となった。

これにより2014年8月~10月期から37四半期連続で前年を上回っている。店舗数が減少しても既存店ベースはずっと成長しつづけているのだ。

ネットスーパーを含め国内のEC売上高は前年同期比で24%の増加と二桁の成長を維持。

ウォルマートの成長には富裕層がウォルマートのネットスーパーで買い物していることが寄与している。

ウォルマートがその1年前に発表した第3四半期(8月~10月)決算では、年収が10万ドル以上の顧客のが75%増加したとしトレードダウンにより富裕層が買い物に来る傾向となっていることを明かしていた。

富裕層を中心にネットスーパー需要が強いことからウォルマートの新規店舗は低所得者層が集まる地域以外での展開が予想される。

実際、ウォルマートはここ1年でスーパーセンターを20店舗以上スクラップにしているが、ほとんどが万引や盗難の多い不採算店であった。

このことから新規ロケーションは治安の悪い地域が避けられることが想像できるだろう。

またネットスーパーの商品を一時保管するバックルームを拡大するなど、これまでの店舗レイアウトとは異なる機能を付加する。

 昨年からオムニチャネル・リテーラーとビジネスを再定義したウォルマートは4年後、マーケットプレイスの手数料や広告などB2Bの利益が世界1万店から得られる利益を上回るとみている。

このことからも多店舗展開を基軸にした成長戦略ではないことがわかるのだ。ウォルマートはオムニチャネル・リテーラーであることをここでもう一度強調しておきたい。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。Yahooニュースの記事に「『ウォルマートはうちの真似』三重発・イオンのお膝元で圧倒する、独自の進化を遂げた地元密着のネットスーパー事業」が掲載されました。北勢・中勢地区を中心に13店舗を展開する、年商418億円のスーパーサンシのネットスーパー本部長、高倉さんが「逆に、いまウォルマートが、うちの“マネ”をしているんですよ。サブスクにする、配送用ロッカーを置く、物流センター型をやめて店舗集約型にすることも」と話されています。オムニチャネルリテーラーとなったウォルマートも随分となめられたものです(笑)。ウォルマートがネットスーパーとして扱うのは1万点以上だと思いますが、スーパーサンシは何点を扱っているのでしょう?マーケットプレイスを含めればウォルマートECは4億点以上ですけど...返品せずに返金する返品レスはありますか?全米展開に対して対象商圏は?ウォルマート・アプリは月に5~6回更新され、買い物に便利なARやAIに他のレシピアプリとも連携しています。便利な機能がありますか?

 留守宅のインホームデリバリー(3,000万世帯対象に全てEVバン使用)に加え、直近ではダラス都市圏180万世帯を対象にドローン宅配も開始しますが、サンシのラストマイルはどうですか?ネットスーパー等、当社のワークショップ研修に参加することを高倉さんにオススメしますね、「無知の知」を痛感するでしょうけど。

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