「この日、リ・スタイルで」。何を、どう着こなす———？

“ひとりひとりの価値観・生き方というスタイルに、美しい選択を。”をメッセージに、独自のコンセプトで編集・発信する伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル。本連載では、ある一人のファッションマニアが訪問し、「いまの気分」をテーマに掲げた3つのスタイリングを披露する。

4回目は、モデルのブランカ・トロンビタース（Donna Models）が登場。ハンガリーとドイツで生まれ育ち、わずか2週間前に日本に降り立った彼女が「この日、表現したい“わたし”」とは？そのパーソナリティや独自の感性をひも解きながら迫る。

当事者でいながら、観察者でいたい

海外でお仕事するために一人で移動したのって、実は初めて！しかも日本も初めてだから、着陸するまですごくドキドキした。でも、みんなとても礼儀正しくて、それでいてフレンドリーで、どんなに急いで歩いていても、ちゃんと信号を守ってる。そうそう、周りから聞いてたみたいに、路上や駅のホームにすらゴミが落ちてない。すごいよね！……たしかに、ものすごい数のひとがいて目が回りそうになる時もあるけど、なんというか……“秩序”みたいなものを感じる。街のいろんなところで、いろんなモノやコトが整理整頓されていて、その状態をできるだけ維持しようとするひとたちの思いやりや行動があって。いい循環があるんだろうなって、まるで観察するみたいに眺めちゃう。

でも、そういう俯瞰的なものの見方って大事。わたしはハンガリーのブタペストで生まれたけど、長く育ったのはドイツのミュンヘンとオルヒング。言語も文化も、ファッションの傾向にも違いがあって———例えば、ブタペストではエレガントなミニマルルック、ミュンヘンではカジュアルなモダンルックとかね———何にしても、違いを感じることが当たり前の日々だった。せっかくだもん、それぞれのよさを知って、手にとって、よりふさわしく、より求められうる場面で表現できたり、発揮できたりすることがベストだと思ってる。それって、モデルとしての信頼にもつながるよね。カメレオンみたいな適応力っていうのかな。そのためにも「何が、どんなふうに違うのか」を、なるべく客観的に分析できる自分でいたいな。

それと……慎重であっても、臆病になりすぎないことも大事だと思ってる。わたしがモデルになったきっかけって、Instagramに突然届いた「モデルをやってみない？」っていうエージェントからのDMだった。最初は家族や友達と一緒に怪しんだけど（笑）、「もし本当ならチャレンジしたい」って、素直になってみたんだ。うん。あの時勇気を出して返信してよかった。だって、こんなに愛らしい先輩と肩を並べて撮影してることだって、当時からすれば奇跡みたいな話だもん。けど、どんなに奇跡みたいなことが起きたって、歩き続ければわたしの道になる。カメレオンライクでも、自分の人生の主人公であることは事実だからね。そんなわたしもまた、誰かにとっての“ポジティブな”違いになれて、受け入れられて、輝けたら、いいな。

& thanks to Saule

Blanka’s Styling

モノトーンとパンツスタイルで、オフィス街を歩いているようなハンサムウーマンに。コートの繊細なプリーツやバッグの個性的な装飾もお気に入り！“どこから見られてもいいように、おしゃれは細部まで抜かりなく”って、本当に大切なこと。

COAT 〈AKIRANAKA〉
SWEATER 〈TOOS FRANKEN〉
PANTS 〈Kolor〉
BAG 〈Mame Kurogouchi〉

伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル

ちょっとルーズなカーディガンをまとって、脚を出して、ミニバッグをアクセントにして、ラフ&カジュアルに。友達と遊びに出かける時のスタイルはいつもこんな感じかも。

CARDIGAN 〈NICCOLO PASQUALETTI〉
BAG 〈BUILDING BLOCK〉伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイルーSHOES 〈GANNI〉（coustomerservice@ganni.com）

マスキュリンなミニマルルック。上半身はタイトめに、下半身にはほんの少しバギーなシルエットをプラスして、同じ黒でも直線的になりすぎない印象に！

TOP 〈Mame Kurogouchi〉
JUMPSUIT 〈AKIRANAKA〉伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイルーSHOES 〈CHARLES & KEITH〉（CHARLES & KEITH JAPAN）

Blanka Trombitas（ブランカ・トロンビタース）
Place of birth : Budapest, Hungary
Height : 171cm

〈リ・スタイル〉に足を踏み入れた瞬間、胸がすぐに高鳴って……なぜって、本当にいろんなテイストの服や小物が視界に入ってきたから。プライベートでもシーンや外出先にあわせたスタイリングを心がけているし、ワードローブの幅広さには自信があったんだけど……とにかく感動。スタッフさんも親切で、ついたくさん質問しちゃった。今回の日本滞在中、きっとまたここに来ると思うな。それくらいお気に入り！

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伊勢丹新宿店 本館3階 リ・スタイル

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