国内アパレル関連大手各社が2024年12月度の既存店売上高を発表した。ファーストリテイリングの国内ユニクロ事業や良品計画、ユナイテッドアローズなど多くの企業では、寒さが本格化したことで冬物の販売が好調で、前年同月比で増収となった。
ファーストリテイリングの国内ユニクロでは、月の中旬以降に気温が低下し、防寒衣料の販売が好調だったほか、月下旬には大型セール「ユニクロ年末祭」を実施したことなどが奏功し、前年同月比15.3%増と、単月として過去最高の売上を記録した。アイテムとしてはヒートテックインナー全般やカシミヤ、メリノウールなどのニット類、新作アウター「パフテック」のほか、スポンジボブとのコラボアイテムや「ユニクロ : シー(UNIQLO : C)」、「ユニクロ アンド ルメール(UNIQLO AND LEMAIRE)」と「ユニクロ アンド エンジニアド ガーメンツ(UNIQLO and Engineered Garments)」の復刻アイテムなどが人気だったという。担当者は「コラボ復刻については、当時人気だった品番をセレクトして展開したのでやはり動きが良かった。今後も名作と呼ばれるコラボの復活はあり得る」と話した。
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良品計画では、冬物販売が好調に推移したことで前年同月比15.3%の二桁増で着地。中でも衣類・雑貨カテゴリーでは、2023年に冬物の在庫が不足し供給が十分でなかった反動もあり、同20.7%増と高い伸び率を示した。同カテゴリーは11月度も同21.3%増で、2ヶ月連続の2割増を達成。また、同カテゴリーが生活雑貨カテゴリーの伸び率を上回ったのは2024年4月以来8ヶ月ぶりとなった。
ユナイテッドアローズでは、シャツ、カットソー、ジャケット、パンツ、ワンピースなどに加え、気温低下によって真冬物アウターやマフラー、グローブなどの防寒アイテムの動きが目立ち、前年同月比17.2%の大幅増。前年よりもVIPセールの対象会員数が増加したことなどによって既存店買上客数も二桁増で推移しており、既存店売上高は12ヶ月連続で前年超えとなった。
ワークマンでは、アウターやウォームパンツ、インナーウェアなどの冬物衣料が売り上げをけん引。既存店売上高は2025年3月期に入ってから初めて二桁増を記録し、前年同月比11.6%増で着地した。
■2024年12月度 各社実績(すべて既存店ベース/前年同月比)
国内ユニクロ事業(既存店+Eコマース)
売上高:115.3%
客数:111.0%
客単価:103.9%
しまむら
売上高:114.9%
客数:111.2%
客単価:103.5%
良品計画(直営既存店+オンラインストア)
売上高:115.3%
客数:108.7%
客単価:106.1%
アダストリア
売上高:101.4%
客数:98.0%
客単価:103.5%
ユナイテッドアローズ(小売+ネット通販 既存店)
売上高:117.2%
客数:112.3%
客単価:104.4%
ワークマン
売上高:111.6%
客数:107.7%
客単価:103.6%
バロックジャパンリミテッド
売上高:97.3%
客数:95.1%
客単価:102.4%
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