LDHが帝人フロンティアとタッグ、循環型社会を目指す新プロジェクト始動　ライブ会場に衣料品回収ボックス設置など

橘ケンチ

Video by: FASHIONSNAP

　EXILEなどを手掛けるLDH JAPAN（以下、LDH）が、帝人フロンティアと共同で循環型リサイクルの取り組みや環境教育、啓発活動などを行う「サステナブルな社会の実現に向けたプロジェクト」を開始する。

　メディア向けに開催された発表会には、EXILEのメンバーで2023年からLDHのソーシャルイノベーションオフィサーを務めている橘ケンチと、帝⼈フロンティア重村幸弘取締役執⾏役員が登壇。LDHは「Dreams For Children」という社会貢献のテーマを掲げており、2023年には橘を中心に「Social Innovation」チームを立ち上げ、社会課題解決を目的とする活動を強化している。帝人フロンティアは、業界に先駆けて1995年にリサイクルポリエステル素材「ECOPET」の生産・販売を開始するなど、ポリエステルリサイクル技術を長年にわたって培ってきた。今回の協業では、LDHが帝人フロンティアの資源循環のノウハウを活用し、サステナブルなエンタテインメント事業の構築、循環型社会の実現を目指すという。

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LDH JAPAN × 帝⼈フロンティア「サステナブルな社会の実現に向けたプロジェクト」発表会スライド

LDH JAPAN × 帝⼈フロンティア「サステナブルな社会の実現に向けたプロジェクト」

Image by: FASHIONSNAP

　具体的な取り組みとしては、LDHが2010年から主催している小学生フットサル大会「EXILE CUP」に、帝人フロンティアが2025年からオフィシャルスポンサーとして参加。リサイクルポリエステル繊維を使用した記念品提供や、使用済み衣料のテスト回収を実施するほか、参加する子どもたちに循環型リサイクルの必要性などを訴えかける。

LDH JAPAN × 帝⼈フロンティア「サステナブルな社会の実現に向けたプロジェクト」発表会スライド

Image by: FASHIONSNAP

　また、2025年3月から開催するEXILEのライブツアー会場では、使用済みポリエステル繊維衣料品の回収ブースを設置。回収衣料を帝人フロンティアがリサイクルし、そのリサイクル繊維を活用して次回のツアーTシャツやグッズを製作する。

　今回の発表に際し、橘は「LDHはアパレル事業を展開しているうえに、ライブでは多くの衣装を使う。これまでリサイクルには興味があったものの、LDHだけでは実現が難しかった。帝人フロンティアさんの力を借りてサステナビリティに取り組めることにワクワクしている」とコメント。重村は、「リサイクルをするためには、衣服を集めることが必要だが、帝人フロンティアだけでは周知活動を徹底できなかった。LDHのような企業と取り組めるのは非常に意義がある」と両社による相互協力のメリットを説明した。