スポーツブランド「デサント（DESCENTE）」が、同社独自の機能性ニット素材「フュージョンニット（FUSION KNIT）」の技術を使用した透湿防水シューズ「モジュラライズ フュージョンニット（MODULARIZE FK）」を発売した。デサント直営店およびデサントの公式オンラインストアで取り扱っている。

　モジュラライズ フュージョンニットは、アーバンシーンからアウトドアシーンまで長時間シーンレスに着用可能な「MODULARIZE」シリーズの新作。ハイスペックなテックウェアライン「デサント オルテライン（DESCENTE ALLTERRAIN）」のアパレルと連動した素材をシューズのアッパーに落とし込み、アパレルの技術とシューズの機能性を融合させた。サイズは25〜28cm（0.5ピッチ）を揃え、価格は3万6300円。

　アッパーは、ウェアの製法を応用したウルトラソニック加工（超音波溶着加工）と部位ごとに異なる機能性を持たせた特殊素材「スキーマテック・エンジニアード・ニット」を使用し、その技術を最大限に活かすパターンメイキングを行うことで、内側に縫い目のないシームレスなデザインを実現。アッパーの裏地には透湿性・防水性を兼ね備えたメンブレン素材を貼り付けることで、ニットの柔らかな履き心地と透湿防水設計を両立している。加えて、歩行時の可動域やそれに伴う生地の伸縮を考慮し、部分ごとに異なるパターンを採用。高いフィット感を追求している。

　ソールには、ヴィブラムと共同開発したオリジナルソール「VIBRAM MEGAGRIP」を採用。このほか、従来の設計よりも接地面積を増やすことで、トラクションの性能を最大25％向上させた「VIBRAM_TRACTION LUG」、ヴィブラムの伝統的なデザインや性能はそのままに、アウトソールのベースの厚みを約50％削減し、最大30％の軽量化に成功した技術「VIBRAM LITEBASE」を搭載している。

　建築材料や家具などを構築するためのユニットを意味する「モジュール（Module）」の考え方を取り入れたシューズをラインナップしているデサントのモジュラライズシリーズでは、安定感のあるボリュームソールは機能性を高める狙いに加えて、日本アニメ文化からも着想。日本企画ならではのエッセンスとして、ロボットアニメに見られるメカニカルな要素をシューズに落とし込んでいる。同シリーズの既存モデルであるモジュラライズ V1は、「ニュートラルジャーニー」をコンセプトに掲げ、多様な環境や条件下でもストレスなく着用できる機能性とデザイン性を兼ね備えたユーティリティーシューズを目指している。