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ケリングがCEO職と会長職を分離 仏自動車ルノーのルカ・デ・メオが新CEOに着任へ

フランソワ=アンリ・ピノーは取締役会会長に専念

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次期CEOのルカ・デ・メオ

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次期CEOのルカ・デ・メオ

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ケリングがCEO職と会長職を分離 仏自動車ルノーのルカ・デ・メオが新CEOに着任へ

フランソワ=アンリ・ピノーは取締役会会長に専念

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 「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」などを擁するケリング(Kering)が、ガバナンス体制の刷新をヨーロッパ時間6月16日付で正式に発表した。これまではフランソワ=アンリ・ピノー(François-Henri Pinault)氏が取締役会会長と最高経営責任者(CEO)の職務を兼務していたが分離し、新たなCEOとして自動車メーカー ルノー(Renault)のルカ・デ・メオ(Luca de Meo)氏を任命。ピノー氏は会長職に専念する。

 デ・メオ氏は1967年イタリア・ミラノ生まれで、現在58歳。自動車業界において30年の経験を持ち、フォルクスワーゲン・グループ(Volkswagen)やフィアット・グループ(Fiat)、トヨタの欧州拠点などでキャリアを積んだ。ルノーではカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)元CEOの後任として5年間にわたりトップを務め、経営体制の立て直しを図った。自動車業界の経験が豊富なデ・メオ氏だが、ラグジュアリー業界への転身は新たな挑戦となる。

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 ガバナンス体制の変更は、9月9日に開催予定の株主総会後に開かれる取締役会の決議に基づき正式に発効する予定で、承認が得られ次第、ルカ・デ・メオは2025年9月15日付でCEOに就任する。ピノー氏は2023年からバナンス体制の進化について検討してきたといい、その中でデ・メオ氏と出会い、同氏の国際的な上場企業グループを率いた経験や、ブランドに対する鋭い洞察力、そして力強く敬意に満ちた企業文化への深い理解を評価し、「私が求めていたリーダーであり、新たなヴィジョンを掲げ、グループの歴史において次章を導くリーダーであると確信した」として次期CEOに任命したという。

 デ・メオ氏は「ケリングを新たな発展の段階へと導くリーダーとして私を選任してくださったピノー会長ならびに取締役会に感謝申し上げる。グループのブランドの力、そして従業員の専門性に刺激を受け、この新たな挑戦に対し、私は情熱と意欲、そして自信を持って臨む。ケリングを、ラグジュアリー業界における不可欠な存在へと共に成長させていくことを確信している」とコメントしている。

 ケリングは主力のグッチを中心に業績が低迷。LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループやエルメス・インターナショナル(Hermes International SCA)など、競合ラグジュアリー企業が業績を伸ばす中で遅れをとっていた。同氏にはケリングの再建に期待がかけられている。

最終更新日:

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