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ブランド誕生25周年を迎える「マウジー(MOUSSY)」のデニムパンツが好調だ。とりわけ、2018年から展開している定番デニムパンツシリーズ「エムブイエス フレア(MVS FLARE)」の売上が急伸長している。発売以来、定番の"美脚デニムパンツ"として長年安定した売上を維持していたものの、今年3月に「まるでK-POPアイドルのような美脚になれる」とSNSで話題となり、売り上げが急増。3月から5月にかけて、国内の実店舗のみで1ヶ月あたり1億円を超える売り上げを連続して記録したほか、4月の売り上げは1億2000万円を突破し、同ブランドのデニムの中で過去最高の月間売り上げ記録を更新した。人気の理由を、同社の野村千尋事業本部長に聞いた。
マウジーは、2000年に誕生。"芯のある女性像”をコンセプトに、メンズライクな要素を取り入れたカジュアルウェアを提案している。「デニム(Denim)」、「スタンダード(Standard)」、「ヴィンテージ(Vintage)」、「カルチャー(Culture)」の4つのキーワードを軸に掲げ、それぞれ専門のMDを配置。創業当初からデニムをブランドの中核に位置付け、国内の原材料、副資材メーカー、縫製・加工工場と連携し、製造技術やシルエットの研究を続けてきた。
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「エムブイエス フレア」の「エムブイエス」とは、「マウジー ヴィンテージ ストレッチ(MOUSSY VINTAGE STRETCH)」の略。コットン99%・ポリウレタン1%の混紡素材を採用した、ハリ感のあるヴィンテージライクな風合いとフィット感を兼ね備えた"微ストレッチ"生地が特徴だ。裾にかけて自然に広がるフレアシルエットや、脚を長く見せるハイライズ設計、数ミリ単位で調整したヨークやポケットの角度など、日本人の骨格に合わせたデザインを取り入れており、縫製や加工は全て日本国内の工場で行っている。



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カラーバリエーションは、ワンウォッシュ、ディープブルー、ブルー、ライトブルー、ブラックの5色を用意。「厚底ブーツと組みわせることでよりスタイルアップをしたい」という声に応えて展開しているロングレングスタイプも好評だという。価格は1万8480円で、コストパフォーマンスの良さも人気を支えている。
同シリーズは、長らくブランドの定番として安定した人気を維持してきたが、ここ1年ほどで動きが加速。きっかけとなったのは、SNS上での思いがけない"バズ"だ。韓国発の人気アイドルグループの着用アイテムと似たシルエットであるという投稿が話題になり、同ブランドのデニムカテゴリーの中で過去最高の販売実績を記録した。また、これに伴い同シリーズ以外のデニムの売り上げも伸長。段違いのウエストデザインが特徴の「クロス ウエスト ワイド ストレート(CROSS WAIST WIDE STRAIGHT)」の売上は、2025年4月から6月にかけて約1億7000万円で、前年同期比36%増となった。同期間のデニムカテゴリー全体の売上も、前年同期比26.8%増と好調に推移している。
野村事業本部長は、「マウジーは、長年日本人の体型にあうデニムを研究し続けており、デニムの品質には自信を持っている。今回はSNSのバズをきっかけに、より多くの方にマウジーのデニムの良さを知っていただくことができてよかった」と話す。

クロス ウエスト ワイド ストレート
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25周年を迎えた同ブランドは、2025年秋冬シーズンには、これまでも多かったデニムカテゴリーのラインナップを35型から40型へと更に拡充。ごわつきを抑え軽い履き心地を追求したデニムや、ストレッチ性に富んだデニムを揃えた「コンフォート」シリーズを加え、バリエーションを増やした。野村事業本部長は「既存の若年層の顧客だけでなく、30代も含めたより幅広い客層に『デニムを買うならマウジーに行こう』と思ってもらえるような商品作りを仕掛けていけたら」と語った。
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