ドーバーストリートマーケット（DOVER STREET MARKET、以下DSM）が、初のオリジナルブランド立ち上げを発表した。同ブランドでは、シーズンごとにDSMのコミュニティに参加するさまざまなデザイナーを起用したコレクションを製作。コンセプトやデザイン、ブランド名も起用するデザイナーごとに変化させ、第1弾となる2026年春夏コレクションは「ノワール ケイ ニノミヤ（noir kei ninomiya）」を手掛ける二宮啓がデザイナーを務める。第1弾の発売時期はDSMの2026年春夏コレクションの立ち上がり時期である2026年1月下旬から2月にかけてを予定しており、DSMに限らず世界のさまざまなセレクトショップや百貨店への卸売も視野に展開する。

　オリジナルブランドプロジェクトは、インハウスブランドを展開してこなかったDSMの新たな試みとして、DSMの名前を冠した新たなブランドを作ることを目的に始動。第1弾として発表されたオリジナルブランド「ドーバーストリートマーケット ケイ ニノミヤ（DOVER STREET MARKET kei ninomiya、以下 DSM ケイ ニノミヤ）」は、着心地の良さとユニセックスでさまざまな体型の人が着やすいことを重視したジャージーやニット素材のアパレルとアクセサリーを計30型以上ラインナップする。「さまざまなテイストのブランドや個性を持ったスタッフが同じ価値観のもとで集まっているDSMは、ネーミングができないグループである」という二宮の考えから、DSMの冠となるイメージにさまざまな学生が集まる「学校」を重ね、カレッジユニフォームテイストのアイテムをデザインした。

　コレクションには、銀座店と北京店に設置されている象をモチーフにしたグラフィックを採用したTシャツや、パーカ、ノワール ケイ ニノミヤのデザインを彷彿とさせるボリューミーなサスペンダーパンツも登場。パーカの紐の先など細部には、DSMのロゴマークの形状のラバーパーツをあしらうなど、DSMらしい要素を盛り込んだデザインに仕上げた。

　ノワール ケイ ニノミヤのアイテムは日本で生産を行っているが、DSM ケイ ニノミヤのアイテムはDSMとコネクションを持つさまざまな海外工場とも連携して生産。価格帯は現時点では未定だが、「年配の方だけでなく、若い方にも手に取って欲しい」という二宮の考えから、第1弾は同社のブランドの中では比較的手頃な価格帯で販売するという。

　第2弾の2026年秋冬コレクションのデザインも二宮が務める。それ以降は未定だが、二宮と同様にDSMのコミュニティに属するデザイナーが担当し、年に2度、メンズコレクションのシーズンに合わせて新作を発表していくという。

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