英国拠点の投資ファンド オークリー キャピタル（Oakley Capital）が、英国発のステーショナリー、レザーグッズブランド「スマイソン（Smythson）」を買収した。

　スマイソンは、1887年に英国で創業。イギリス王室をはじめとした国内外のさまざまな人々に向けて、ステーショナリー、旅行用レザーグッズなど現代のライフスタイルに合わせたアイテムを提案している。日本では、ルックホールディングスとの独占輸入販売契約を締結し、2025年春から本格展開を始動。1月には伊勢丹新宿店に日本国内初のショップをオープンしたほか、2月にはギンザ シックス（GINZA SIX）にポップアップストアを出店した。

　オークリー キャピタルは、家庭用品を中心とする「アレッシィ（Alessi）」、英国発スーツケースメーカー「グローブ トロッター（Globe Trotter）」、皮革製品とアパレルウェアを取り扱う「コノリー（Connolly）」などを傘下に持つ投資会社。

　今回同社は、スマイソンのほか、インテリアを販売する「フォルナセッティ（Fornasetti）」、スーツケースを手掛ける「ファッブリカ ペレトリー ミラノ（Fabbrica Pelletterie Milano）」を含む3ブランドを買収。既存の伝統的なラグジュアリーブランド群を拡大し、製造拠点の共有などさらなるシナジー効果を図る。今後はこれらのブランドのブランディングとデジタルマーケティングの強化を行い、売上およびブランド価値の向上を目指すという。

　オークリーキャピタルCEO ピーター・デュベンスは「伝統的なブランドは一夜にして生まれるものではありません。高品質な職人技、製品イノベーション、そして卓越したマーケティングをもってしても、顧客基盤を築くためには、数十年、あるいはそれ以上の時間がかかります。私たちは、スマイソンを新たに迎え入れ、ブランドが持つ大きな価値を引き出すお手伝いができることを大変光栄に思います」とコメントした。

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