

今春、シューズで「サミットベクティブプロ3」を打ち出した「ザ・ノース・フェイス」(TNF、製造・販売はゴールドウイン)が、トレイルランニングに続き登山靴の強化にも乗り出す。26年には新たにクライミング用のアプローチシューズと定番品の派生モデルを導入する。その後も品番と売り場の拡張に努め、TNFのランニング含むパフォーマンスシューズの売上高を、28年3月期までに24年3月期比で約3倍に引き上げる。
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登山靴は、頂上商品群の「サミットシリーズ」に属するアルパイン用の「ベルト」と、日帰りから縦走登山に対応し登山靴売り上げの半分を占める「クレストン」の2モデルで強化策を講じる。ベルトではグリップ力と安定性を備え、日本人の足型にも合うアプローチシューズを出す。もともと各機能のバランスが取れているクレストンは、派生モデルで機能特化型のタイプを追加。26年春には「ゴアテックス」を使って防水性を高めたものを出す。

ハイキングシューズ定番の「クレストン」(販売中のモデル)
販売方法の改善にも取り組む。これまでTNFの直営店内ではコーディネート提案のため、売り場内に靴を点在させていたが、比較検討しやすくするよう24年4月からは靴を専用ウォールに集積した陳列手法を採る。その結果、25年3月期の直営店内の登山靴売り上げが前期比25%増となり、成果をあげた。今後も順次、靴を集積した店舗を増やす。
後藤太志ザ・ノース・フェイス事業本部ザ・ノース・フェイスハードグッズ事業部長は「トレラン含め今後2~3年でコア(パフォーマンス)部分の実績を積み、その後はそれらにインスパイアされたライフスタイルシューズを作りたい」と話す。
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