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ロレアル2025年1〜6月は営業利益率が過去最高を達成 全部門の成長を維持

ロレアル ファイナンスサイトより

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ロレアル2025年1〜6月は営業利益率が過去最高を達成 全部門の成長を維持

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 ロレアル(L'OREAL)の2025年第2四半期(2025年1〜6月)連結決算は、売上高が前年同期比1.6%増(実質3.0%増)の224億7000万ユーロ(約3兆8255億1750万円)、営業利益が同3.1%増の47億4010万ユーロ(約8069億4277万円)、純利益が同1.0%増の37億8300万ユーロ(約6435億6660万円)となり、緩やかながらも増収増益を維持した。営業利益率は過去最高の21.1%を達成。前期に消費の落ち込みが懸念された中国市場で復調の兆しが見られたほか、フレグランスとヘアケアが引き続き全体の成長をけん引した。

 事業部別の売上高は、プロフェッショナルプロダクツ事業部が同4.9%増(実質6.5%増)の25億4660万ユーロ(約4332億8292万円)。ヨーロッパと新興市場のSAPMENA-SSA(南アジア太平洋、中東、北アフリカ、サハラ以南アフリカ)での伸びが目立ち、Eコマースとサロンを組み合わせたオムニチャネル戦略が奏功した。プレミアムヘアケアでは、「ケラスターゼ(KÉRASTASE)」の新製品「グロス アブソリュ」がヒットしたほか、同ブランドの「ジェネシス」や「ロレアルプロフェッショナル(L’Oréal Professionnel)」の「メタルDX」なども引き続き支持を集めた。また、6月には米国のプロフェッショナルヘアケアブランド「カラー ワウ(Color Wow)」を買収。プレミアムヘアケアとスタイリングカテゴリーの強化を図った。

 コンシューマープロダクツ事業部は、インド、ブラジル、メキシコ、GCC諸国などの新興国と欧州市場がけん引し、同1.1%増(実質2.8%増)の84億1300万ユーロ(約1兆4318億6260万円)で着地。「ロレアル パリ(L'Oreal Paris)」の「グロースブースター」や、「ガーナー フルクティス(Garnier Fructis)」の「ケラチンスリーク」などの新製品が貢献。そのほか人気商品は、ロレアル パリの「パラダイス ビッグ ディールマスカラ」、「プランプ アンビション ボリューマイジング リップオイル」、「インファリブル メイクアップセッティングスプレー」、「ニックス プロフェッショナル メイクアップ(NYX Professional Makeup)」の「リップ I.V.」シリーズなど。

 リュクス事業部は、「イヴ・サンローラン・ボーテ(Yves Saint Laurent Beauté)」(以下、YSL)や「プラダ ビューティ(PRADA BEAUTY)」、「ヴァレンティノ ビューティ(VALENTINO BEAUTY)」といったクチュールブランドがけん引。同1.0%増(実質2.0%増)の76億5790万ユーロ(約1兆3033億4358万円)と堅調だった。YSLの「リブレ」や「MYSLF」、ヴァレンティノ ビューティの「ドンナ ボーン イン ローマ」や「ウオモ ボーン イン ローマ」、メゾン マルジェラ「レプリカ」フレグランスといったフレグランスが人気を維持。同事業部では6月に英プレミアムスキンケア「Medik8」の買収を発表し、高付加価値スキンケアの強化を図っている。

 ダーマトロジカル ビューティ事業部は、同1.7%増(実質3.1%増)の38億5590万ユーロ(約6553億6118万円)で着地し、中国本土および新興市場で2桁成長を達成。「ラ ロッシュ ポゼ(La Roche-Posay)」の「シカプラスト リペアクリーム B5+」と「メラ B3 セラム」の継続的な成功や、「スキンシューティカルズ(SkinCeuticals)」の「P-Tiox」が人気を集めたほか、「セラヴィ(CeraVe)」の新興市場および中国本土でのシェア拡大が成長に貢献した。

 地域別の売上高は、構成比が最も高いヨーロッパが同3.4%増(実質同)の75億3440ユーロ(約1兆2821億3168万円)を計上。北米は、同0.4%増(実質2.0%増)の58億2420ユーロ(約9915億6984万円)と横ばい。「ケラスターゼ」の2桁成長に加え、「メイベリン ニューヨーク(MAYBELLINE NEW YORK)」やロレアル パリの新作メイクアップアイテムが人気だった。南アジア太平洋、中東、北アフリカ、サハラ以南のアフリカで構成されるSAPMENA–SSAは全カテゴリーで好調を維持し、特にラ ロッシュ ポゼやセラヴィといったダーマトロジカル ビューティが成長を支え、同9.2%増(実質10.4%増)の20億5820万ユーロ(約3503億7764万円)を記録。主にインド、タイ、オーストラリア・ニュージーランド地域、GCC4、ベトナム地域で伸びた。一方で、ラテンアメリカは同1.0%減(実質10.3%増)の16億6380ユーロ(約2831億8676万円)と為替の影響でわずかに減収したものの、メキシコとブラジル、チリの実売が貢献。北アジアは同1.5%減(実質1.1%減)の53億9270ユーロ(約9175億4054万円)と減少傾向だが、中国本土は緩やかに回復し、日本ではインバウンドと内需の安定的な消費が見られたという。

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