

みなさんこんにちは!USです。
立秋が過ぎ、お盆休みも明け、暦の上ではいよいよ夏の終わりが見えてきていますね!
しかし、向こう2週間の予報を見ると関西も東京も最高気温はずっと34度になっており、まだまだ暑い日が続くようです。9月も「暑すぎる9月になる」という予報も出ているので秋の気配はまだまだ遠そうな予感です。体調に気を付けて過ごしていきたいところです。
このような気候変動と我々の経済活動はどの程度関係しているのかはわかりませんが、地球温暖化対策の声は更に大きくなっていくことでしょう。。。(温暖化については諸説ありなのでなにが本当かよくわかりませんが。)
さて、最近アパレル界隈でSDGs・サステナブルというキーワードを目にする機会が減ってきていると個人的に感じております。
アパレルあるあるの「熱しやすく冷めやすい」「一過性の物」という側面もあると思いますが、アパレルを構成する生地や副資材などの材料でリサイクルや、環境配慮した方法で生産されている材料がメーカーの努力で年々増えています。それらの素材を選んで洋服が生産されていたり、アパレルメーカー自身も無駄な在庫を抱えないように生産数を絞ったり、受注生産という形を取ったりすることで過剰に在庫を持たない工夫をするなどしており、目新しい取り組みがないといったこともSDGs・サステナブルというワードを目にする機会が一時期よりは減ってきたのではないかと考えております。
個人的にはSDGsやサステナブルの取り組みについては、必ずやるべきとまでは考えておりませんが、やらないよりやった方が良いという考えを持っており、(ついでながら消費者に対してSDGsやサステナブルが商品の購入のきっかけになるとは考えにくいので訴える必要はないと考えます)せっかくSDGsやサステナブルのことを考えるきっかけになっているので継続してほしいと考えております。
では、環境配慮素材を使用したり、過剰在庫を持たないようにしたりする以外どのようなSDGsやサステナブルの取り組みがあるのでしょうか。このヒントは経済産業省より、「繊維製品の環境配慮設計ガイドライン(20240329-2.pdf)」というものが2024年3月に公開されております。
全部で42ページあり、なかなか読み応えがありますが、今回紹介したいのは11ページにある「5.環境配慮設計項目について」の部分です。
合計11項目あります。
①環境負荷の少ない原材料の使用
②GHG 排出抑制、省エネルギー
③安全性への配慮
④水資源への配慮
⑤廃棄物の抑制
⑥包装材の抑制
⑦繊維くずの発生抑制
⑧長期使用
⑨リペア・リユースサービスの活用
⑩易リサイクル設計
⑪繊維製品のリサイクル
詳細について興味がある方は「繊維製品の環境配慮設計ガイドライン(20240329-2.pdf)」を一読して頂ければと思います。
①~⑧については材料の部分で多くは実施されていると思いますが⑩についてはもう少しアパレルメーカーが取り組める部分があると考えており、「⑩易リサイクル設計」について詳しく見ていきたいと思います。
易リサイクル設計についてガイドラインには下記のように記載があります。
⑩易リサイクル設計繊維製品は、表地、裏地、中地、ボタン、ファスナー等様々な部品で構成されており、リサイ クルするためには手作業で分別しているのが現状である。また、ボタンやファスナーなど異なる素材から構成されているため、素材ごとに分離する必要がある。 そのため、製品設計を行う段階から製品が分解しやすく、容易にリサイクルを可能とする設 計が望まれる。具体的には、縫い糸だけを溶解し、パーツごとに分解できたり、単一の素材で パーツを作ったりするなど、リサイクルしやすい製品を設計の段階で検討することが望まれる。
「⑨リペア・リユースサービスの活用」や「⑪繊維製品のリサイクル」をするために必要なことであり、この部分においては現状取組が進んでいないと感じます。
消耗交換の多いユニフォーム業界では易リサイクル設計の取り組みについては積極的に取り組んでおり、大手作業服メーカーのアイトスでは易リサイクル設計のワークウェアを発売しています。
リリース情報 | 「繊維製品の環境配慮設計ガイドライン」に準拠した「易リサイクル設計」ワークウェアを新発売
消費者にとっても修理がしやすく長く着用できるという点はメリットになるので(企業にとっては販売数減少に繋がるのでデメリットしれませんが。)このような取り組みが進めば、気に入った洋服を長く着用することができるので、ブランドに対する愛着も生まれ、ブランドのファンを増やす一助になるのではないかと感じております。
以上USでした!
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